大谷 2桁勝利、2桁本塁打来季持ち越し 米メディアは最大級評価「勝利」関係ない
「レンジャーズ2-7エンゼルス」(29日、アーリントン)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が残り試合に登板せず、打者に専念することが決まった。ジョー・マドン監督(67)が29日(日本時間30日)、試合前の会見で明らかにした。1918年のベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業は来年以降に持ち越された。
大谷があと1勝としていた1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利、2桁本塁打」を逃したことを、米メディアなどは冷静に受け止めた。
投手最高の栄誉であるサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)でも勝ち星より防御率などが重視される傾向にあり、メジャー公式サイトでアナリストを務めるデビッド・アドラー氏は「10勝が米国で話題になっていないのは、勝利がいい投手の指標として評価されていないから」と解説した。
一方でアドラー氏は「大谷がやっていることは、ルースがやっていたのとは全く違うレベルのこと」と言う。先発、リリーフなど高度に専門化された現代野球で、大谷がエースと主軸で大車輪の活躍をしている価値を強調した。