大谷翔平 三塁打王 2戦連続マルチも8戦不発 最後の打席は112M大飛球
「レンジャーズ7-6エンゼルス」(30日、アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・指名打者」で出場し、5打数2安打1打点だった。2戦連続、今季40度目のマルチ安打で打率は・259。初回に適時三塁打を放ち、試合終了時点でア・リーグ単独トップとなる8本目の三塁打、シーズン99打点目をマークした。チームは5点のリードを守り切れず、逆転負けを喫した。
快足を披露したのは初回無死一塁の打席。シフトを敷いて狭くなった一、二塁間を時速172キロの打球で破って一気に三塁を陥れた。足から滑り込み、塁上で両手を広げて「セーフ」のポーズ。メジャートップタイ、ア・リーグ単独1位となる8本目の三塁打でチームに先制点をもたらした。
中継局によると、「45本塁打、8三塁打」を達成したのは80年のマイク・シュミット以来、41年ぶり。前日にはア・リーグ初、メジャー4人目となる「45本塁打、25盗塁、100得点」を記録したばかり。また新たな勲章を手にした。
二回と四回の打席はそれぞれ三邪飛、空振り三振に倒れた大谷は六回の打席で再び、快足を飛ばす。左腕マーティンが投じた外角低め、ボール気味のスライダーをバットの先で捉えると、緩い打球はシフトを敷いてがら空きになった三塁線を破った。好判断で一塁を蹴って二塁に到達。長打2本で今季40度目のマルチ安打を記録した。
1点を追う九回の打席では敵地ファンがどよめかせた。ワンストライクから外角低めの変化球を逆方向へはじき返した。初速167キロ、飛距離112メートルの大飛球はフェンス前で左翼の好捕に阻まれたが、紙一重の打球だった。
試合終了の時点で本塁打王争いはトップのペレス(ロイヤルズ)を3本差で追う展開。残すは敵地シアトルでのマリナーズ3連戦のみ。今季の大谷は3戦4本塁打を2度記録している。逆転タイトル獲得の可能性は十分にある。