大谷翔平、本塁打王ならずも有終46号先頭弾&100打点 天を指差すパフォーマンス
「マリナーズ3-7エンゼルス」(3日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)の2021シーズンが終了した。
今季最終戦に「1番・指名打者」で出場し、初回に11戦46打席ぶりとなる46号ソロを放つなど、3打数1安打2四球、1打点。打率は・257。自身4本目の先頭弾で日本選手では07年の松井秀喜(ヤンキース)以来、14年ぶりの100打点をマークした。本塁打の後の4打席で2つの申告敬遠を記録。注目の本塁打王はこの日、48号でペレス(ロイヤルズ)とトップに並んだゲレロ(ブルージェイズ)とふたりが分け合い、大谷は2本差で3位となった。
9月29日のレンジャーズ戦以来、4戦ぶりに1番で起用された大谷。初回の打席はプレーオフ進出の可能性を残す敵軍ファンのブーイングで迎えられたが、カウント1-1から左腕アンダーソンの真ん中付近の138キロカットボールを鋭く振り抜き、右越え本塁打。打球速度182キロ、飛距離127メートルの低空弾丸ライナーを右翼席に突き刺し、3日連続完売となった4万4229人が詰まった敵地を沈黙させた。
大谷にとっては9月21日のアストロズ戦以来、11戦46打席ぶりとなる一発。4つのベースを踏みしめた背番号17はベンチの前で珍しく天を指差すパフォーマンスを見せた。
リードを4点に広げた二回1死二塁の好機は申告敬遠。シーズン95個目の四球を記録した。
打席の中で固まったのは4-2の四回だ。3番手左腕ミシェビッチがカウント2-2から投じた外角高めの153キロ直球を自信を持って見送ったが、球審はストライク判定で三振をコール。大谷はベンチに戻りながら小さく首を振り、苦笑いを浮かべた。
5点リードの五回2死三塁の好機は4番手右腕スワンソンに申告敬遠で歩かされた。
7-3の七回2死走者なしの第5打席は6番手左腕ドゥーリトルに空振り三振。2球連続低めのストライクを見送り、ボールを1つを挟んでカウント1-2となった後、153キロ直球の高めの釣り球にバットを止めたが、スイングを取られ、今季189個目の三振を喫した。
メジャー4年目は打者で155試合(代打9試合)に出場し、打率・257、メジャー3位の46本塁打、100打点、103得点、26盗塁。投手としては23試合に登板し、130回1/3を投げて9勝2敗、防御率3・18。156個の三振を奪った。野手ではトラウトやレンドンら、先発投手では開幕投手のバンディやカッブら、投打の主力にけが人が続出するなか、一度も負傷者リスト入りすることなく、シーズンを完走した。