カージナルス、シルト監督電撃解任 プロ経験なしも3年連続PO進出、球団新17連勝
米大リーグ、カージナルスが14日(日本時間15日)、マイク・シルト監督(53)の解任を発表した。今季は終盤に球団新記録となる17連勝でチームを3年連続プレーオフに導いたが、契約を1年残しての電撃解任となった。
シルト氏は18年シーズン途中にマシーニー監督の解任により、ベンチコーチから暫定監督に抜てき。大学卒業後はプロ入りすることなく、指導者の道へ進んだため、プロ経験のない監督として注目される中、チームを4年ぶり地区優勝に導き、同年オフに3年契約で合意した。
契約2年目の今季は9月に球団新の17連勝を達成するなど、強烈な追い上げで2年連続地区2位、3年連続プレーオフに進出。しかし、2年連続ワイルドカードゲームで敗退した。通算戦績は252勝199敗、勝率・559。19年にナ・リーグ最優秀監督に選ばれている。
カージナルスのモゼリアック編成本部長はこの日発表したリリースの中で「難しい決断ではあったが、球団の方向性に関して双方に哲学的相違があり、このような結論にいたった」と説明。大リーグ公式サイトは、スコアラー、マイナー監督を歴任するなど、18年にわたって球団に貢献してきたシルト氏の解任を「驚きの決断」と表現し、同編成本部長が後任監督としてマーモルベンチコーチやクラップ一塁コーチらの内部昇格を検討していることを伝えた。