昨季王者ドジャース、最終戦制し地区S突破 ベリンジャー決勝打 シャーザー締める
「ナ・リーグ地区シリーズ・第5戦、ジャイアンツ1-2ドジャース」(14日、サンフランシスコ)
昨季の王者ドジャースが最終第5戦でジャイアンツに競り勝ってシリーズ3勝2敗とし、2年連続、直近6年で5度目のリーグ優勝決定シリーズに駒を進めた。16日(日本時間17日)から始まる次シリーズでは、ブルワーズを3勝1敗で下したブレーブスと顔を合わせる。
2勝2敗で迎えた最終第5戦。決めたのは19年MVPのベリンジャーだ。1-1の九回1死一、二塁の好機にカウント1-2と追い込まれながら低めのスライダーを右前へはじき返して決勝点をたたき出した。
19年に打率・305、47本塁打、115打点をマークし、23歳の若さでMVPを獲得したベリンジャーは、今季は打率・165、10本塁打、OPS・542と低迷し、打順も7番まで下げていた。この日も七回の第3打席まで2三振を喫するなど、無安打だったが、土壇場で本来の力を発揮した。
ドジャースのロバーツ監督は開始直前に先発を予定されていた20勝左腕、ウリアスから中継ぎ右腕クネベルに変更する奇策。同右腕が初回を無失点に抑えると、両軍無得点の二回には剛腕セットアッパーのグラテロルを惜しげもなく投入した。
両軍無得点の三回から3番手で登板したウリアスは1点リードの六回に同点ソロを許したが、4イニングを1失点。同点の七回にはトレイネン、八回には抑えのジャンセンを起用。勝ち越しに成功した直後の九回のマウンドをエース右腕のシャーザーに託し、今季メジャー最多の107勝を挙げた最大のライバルを倒してシリーズを突破した。