沢村拓一、悔しいポストシーズン初登板 1安打2四死球1失点 1死しか取れず降板
「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第1戦、アストロズ-レッドソックス」(15日、ヒューストン)
レッドソックスの沢村拓一投手(33)のプレーオフ初登板は悔しい結果となった。3-4と1点リードされた八回に登板。0回1/3を1安打2四死球1失点だった。
レギュラーシーズン最終戦となった3日のナショナルズ戦以来の実戦登板。真っすぐは157キロ前後の球速を表示。だが、制球に苦しんだ。
先頭の7番・グルエルに対し、フルカウントから四球で出塁を許した。続くマコーミックに対し2球ボールが続くと、マウンドに内野陣が集まった。マコーミックに左前打を打たれ、無死一、二塁のピンチ。ベンチからコーチがマウンドへ上がりアドバイスを送った。だが、バントの構えをした9番マルドナードへの初球が死球となり無死満塁のピンチを招いた。
1番アルトゥーベに中犠飛を浴びて1失点。ここで降板となった。
レッドソックスはワールドチャンピオンになった18年以来、3年ぶりのプレーオフ進出。ワイルドカードゲームでヤンキースを6-2で退けた後、リーグ最多勝のレイズとの地区シリーズは2戦連続サヨナラ勝ちなどで3勝1敗とし、リーグ優勝決定シリーズに進んだ。
沢村はメジャー1年目の今季、中継ぎで55試合に登板し、5勝1敗、防御率3・06。前半は35試合、4勝無敗、防御率2・45だったが、球宴後は20試合、1勝1敗、防御率4・41と調子を落としており、今シリーズに初めて出場登録メンバー26人に入っていた。
アストロズは地区シリーズでホワイトソックス(中地区1位)を4勝2敗で撃破し、5年連続リーグ優勝決定シリーズに進出した。両軍がプレーオフで顔を合わせるのは18年のリーグ優勝決定シリーズ以来で、当時はレッドソックスが4勝1敗で勝っている。
沢村はレギュラーシーズンでアストロズ戦に2試合に登板。打者8人に対し、6打数2安打2四球、3失点、防御率9・00だった。