沢村、ポストシーズン初登板は大乱調「見たくない」SNS大荒れ米国でトレンド入り
「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第1戦、アストロズ5-4レッドソックス」(15日、ヒューストン)
米大リーグ、レッドソックスの沢村拓一投手(33)が1点を追う八回にポストシーズン初登板。制球が定まらず、1/3回を投げて1安打2四死球1失点だった。チームは逆転負けで初戦を落とした。
悪い流れを断ち切るべく、マウンドに立った沢村だったが、先頭グリエルにフルカウントから四球を与えると、続くマコーミックに左前打を許す。ベンチから投手コーチが飛び出し、アドバイスを送ったが、9番マルドナドへの初球が死球となり、無死満塁の窮地に。アルトゥーベの中犠飛で1点を失い、2点差に広がったところで降板を告げられた。
沢村はヤンキースとのワイルドカードゲームとレイズとの地区シリーズで登録外だったため、この日はレギュラーシーズン最終戦となった3日のナショナルズ戦以来、12日ぶりの実戦のマウンド。直球は157キロ前後をマークしたが、全16球中ストライクがわずか7球と制球に苦しんだ。
レッドソックスは九回にE・ヘルナンデスがこの日2本目となる本塁打で1点差に詰め寄っただけに八回の1失点が重くのしかかる結果となった。
沢村の乱調にSNS上では「サワムラのことは好きだけど、アストロズの下位打線を抑えられないならロスターに入るべきではない」、「サワムラ最悪」、「サワムラの投球は今後一切見たくない」、「サワムラがなぜこれまで登録されなかったかが分かった」など、レッドソックスのファンと思われるユーザーが厳しい意見を次々と投稿。「SAWAMURA」が米ツイッターの上位にトレンド入りするなど、大きな反響を呼んだ。
レッドソックスはワールドチャンピオンになった18年以来、3年ぶりにプレーオフに進出。ワイルドカードゲームでヤンキースを6-2で退けた後、リーグ最多勝のレイズとの地区シリーズは2戦連続サヨナラ勝ちなどで3勝1敗とし、リーグ優勝決定シリーズに進んだ。一方のアストロズは地区シリーズでホワイトソックス(中地区1位)を3勝1敗で撃破し、5年連続リーグ優勝決定シリーズに進出。両軍がプレーオフで顔を合わせるのは18年のリーグ優勝決定シリーズ以来でレッドソックスが4勝1敗で勝っている。
沢村はメジャー1年目の今季、中継ぎで55試合に登板し、5勝1敗、防御率3・06。前半は35試合、4勝無敗、防御率2・45だったが、球宴後は20試合、1勝1敗、防御率4・41と調子を落としており、今シリーズが初めてのメンバー入り。レギュラーシーズンでアストロズ戦に2試合に登板。2回、打者8人に対し、6打数2安打2四球、3失点、防御率9・00の成績だった。