大谷翔平が「コミッショナー特別表彰」「自分でいいのかな」「(来季へ)自信は持ってる」
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が26日(日本時間27日)、米大リーグにおいて歴史的偉業や功績を残した個人や団体に贈られる「コミッショナー特別表彰(コミッショナーズ・ヒストリック・アチーブメント・アワード)」を受けた。ロブ・マンフレッド・コミッショナーがワールドシリーズ第1戦の試合前の会見で発表し、同選手も同席した。日本選手では05年のイチロー(マリナーズ)以来、2人目の偉業。
大谷は4年目の今季、投打同時出場20試合を含む158試合でプレーし、打者ではメジャー3位の46本塁打、100打点、26盗塁を、投手では23登板で9勝2敗、防御率3・18、156奪三振をマークした。
上下黒のスーツ、黒のネクタイで会見に出席した大谷は冒頭のあいさつで「このような特別な賞をいただけてすごく光栄に思っています。今シーズン、野球をして、応援してくださったファンのみなさん、そして、MLB機構のみなさん、エンゼルスの関係者のみなさん、すべての人に感謝しています。ありがとうございます」と話した。
質疑応答では受賞の率直な感想を問われ、「毎年ある賞でもないし、本当に光栄なことだと思うので、自分でいいのかなっていう思いもありますけど、本当にうれしく思ってます」と大谷。この謙虚な返答に隣に座っていたマンフレッド・コミッショナーは笑顔で「当然です。この賞に値するのは間違いない」
と言った。
メジャー4年目で初めて投打でフル回転した。肉体的疲労に関しては「(シーズン後)少し休みましたけど、そんなに疲れもなかったですし、2週間ぐらい動いてなかったですけど、早く動きたいなという感じだったので、そのぐらい元気でした」とにこやかに話した大谷。二刀流を目指す子どもたちへのアドバイスには「今年はリトルリーグの場所(ペンシルベニア州ウィリアムズポート)でもやらせてもらいましたけど、本当にみんな野球が好きそうでしたし、その気持ちさえあれば、何でもできると思うので、僕もこれからも忘れずにそういう気持ちをもってやりたいなと思ってます」と気持ちを新たにした。
来季も投打の柱として期待されている。自信のほどを問われた大谷は「今のところ、不安なところはないので自信は持ってます」と言い切った。
同賞は1998年に歴史的な本塁打王争いをしたマーク・マグワイアとサミー・ソーサが初めて受賞。以降はトニー・グウィン(01年)、カル・リプケン(01年)、マリナーズ(01年)、バリー・ボンズ(02年)、リッキー・ヘンダーソン(02年)、ロジャー・クレメンス(04年)、イチロー(05年)、ロベルト・クレメンテ(06年)、レイチェル・ロビンソン(07年)、ケン・グリフィーJr.(11年)、マリアノ・リベラ(13年)、デレク・ジーター(14年)、ビン・スカリー(14年)に贈られている。