大谷翔平が満票でMVP初受賞!「すごくうれしい」日本選手でイチロー以来 ナはハーパー

 米大リーグのMVPが18日(日本時間19日)、発表され、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手(27)が満票で初めて受賞した。ナ・リーグはフィリーズのブライス・ハーパー外野手(29)が6年ぶり2度目の栄冠を手にした。

 日本選手では01年のイチロー(マリナーズ)以来、20年ぶり2人目の快挙。満票は2015年ブライス・ハーパー(当時ナショナルズ)以来、6年ぶり18人目となった。大谷は満票となる1位票30票で420点、ライバルのゲレロ(ブルージェイズ)は2位票29票などで269点、セミエン(ブルージェイズ)は3位票24票が入り232点だった。

 大谷はメジャー4年目で初めて投打同時出場を実現させるなど、158試合に出場し、打者ではメジャー3位の46本塁打、100打点、26盗塁を、投手では20試合の二刀流登板を含む23登板で9勝2敗、防御率3・18、156奪三振を記録した。負傷者リストに1度も入ることなく、長いシーズンを戦い抜き、チームがプレーオフ争いから脱落する中、終盤まで本塁打王争いを繰り広げ、大きな注目を集めた。打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標WARはメジャー最高の9・0をマークした。

 大谷は現地の中継に出演。「すごくうれしいですし、投票してくれた記者のみなさん、チーム、監督、コーチ、ファンの皆さん、トレーナーの方、手術してくれたお医者さん、支えたくれた皆さんに感謝します」とうなずいた。

 今季を振り返り、「オールスターがいい経験、テレビで観ているような人と一緒にやらせてもらえることはなかったので、すごくいい経験になった」と語った。MVPを取る事を想像していたかという問いには「取りたいなともちろん思っていたが、日本で最初やるという時よりアメリカのほうにきたときのほうが受けいられる雰囲気あったので、それは感謝しています」と笑みを浮かべた。

 大谷にとって今オフ、9つ目の栄冠。ここまで選手間投票による年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手をダブル受賞したほか、歴史的偉業や功績を残した個人や団体に贈られる「コミッショナー特別表彰(コミッショナーズ・ヒストリック・アチーブメント・アワード)」、ア・リーグ指名打者部門のシルバースラッガー賞、米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」、「ベースボール・アメリカ」、同スポーツ専門サイト「スポーティング・ニューズ」、米通信社APの年間最優秀選手に選ばれている。

 MVPは各リーグ、全米野球記者協会(BBWAA)の会員30人が10名連記で投票。1位14点、2位9点、3位8点、4位7点~…、10位1点の合計で決定される。

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