筒香 2年契約を拒んだ理由 パイレーツと単年4・5億円再契約 代理人が舞台裏明かす
米大リーグ、パイレーツからフリーエージェント(FA)になった筒香嘉智選手(29)が1年400万ドル(約4億5000万円)でパイレーツと再契約した、と28日(日本時間29日)、同選手の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が明らかにした。
筒香はメジャー2年目の今季、レイズ、ドジャース、パイレーツの3球団を渡り歩き、81試合に出場して打率・217、8本塁打、32打点。打撃不振からレイズとドジャースでは戦力外通告を受けたが、8月にメジャー契約を結んだパイレーツでは持ち味の長打力を発揮。わずか43試合で昨季に並ぶ8本塁打、25打点を記録し、再契約につなげた。
ウルフ氏によると、筒香にはパイレーツのほかに4球団が興味。「ヨシは一番望んだのは1年契約で他の選手との併用をせずに毎日プレーする機会を与えてくれるチームだった」と交渉の舞台裏を明かす。今季移籍後の筒香の活躍を間近で見てきたパイレーツのチェリントンGMは同選手の希望どおり、単年契約で正一塁手として起用することを保証したという。
同GMから2年契約の提示もあったが、筒香は1年にこだわったと言い、その理由として「今季終盤のプレーをメジャーでシーズンを通してできることを証明したいという思いがあった。チームから自分の価値を認めてもらうため、レギュラー選手であることを見せるため」と説明。「彼の考えに同意し、決断を尊重した。来季は400万ドルで契約したが、今季終盤のようなプレーをすれば、次の年の年俸は3倍にも4倍にもなる」と話した。