米大リーグ、ロックアウト突入 労使協定改定交渉は不調 鈴木誠、菊池の移籍交渉は中断

 米大リーグ機構(MLB)と選手会の労使協定の改定交渉は失効期限の米東部時間1日午後11時59分(日本時間2日午後1時59分)を前に締結には至らなかった。MLBネットワークのヘイマン記者は自身のツイッターで球団オーナー側が満場一致でロックアウト(球団施設の封鎖)の実施を決定し、あす2日から選手の施設立ち入り禁止だけでなく、未契約選手との交渉など、MLBの活動が停止されることを伝えた。

 ESPNのパッサン記者は自身のツイッターで交渉状況を詳報。テキサス州内のホテルで行われていた両者の交渉はこの日、昼頃に再開されたが、わずか7分で“決裂”し、これが失効期限前最後の話し合いになったとつづった。

 米大リーグでの労使協定を巡る活動停止は、選手会側が94年8月12日から95年4月2日まで232日にわたり実施したストライキ以来、26年ぶり。米メディアによると、争点は収益の分配法や課徴金の上限、FAや年俸調停の権利取得の条件、3地区制から2地区制の球界再編、ポストシーズンの拡大、ユニホームの広告ワッペンなど、多岐にわたる。

 日本選手では広島からポスティングシステムを使って米大リーグ移籍を目指す鈴木誠也外野手やマリナーズからFAになった菊池雄星投手らの交渉が一時中断されることなり、新天地での準備に影響が出る可能性がある。

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