エンゼルス・大谷 打球データもMVP メジャー屈指のパワーを数値で証明
米大リーグでは、選手のプレーを映像から数値で解析する「スタットキャスト」が2015年から導入されている。打球の飛距離や角度、走塁の速度などグラウンド上のプレーはほぼ数値化されるようになった中で、投打の「二刀流」で活躍し、昨季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いたエンゼルス・大谷翔平投手(27)はデータ面でも優れた数字を残した。
昨年6月8日に放ったメジャー自己最長470フィート(約143メートル)を筆頭に大谷の46本塁打の平均飛距離は、全選手の中で6位の416フィート(約127メートル)だった。
大谷を2本上回って本塁打王を獲得したゲレロ(ブルージェイズ)は408フィート、ペレス(ロイヤルズ)は407フィートで飛距離では大谷が上だった。
スタットキャストで長距離打者の指標となっている数値に打球速度と角度の最適な組み合わせを表す「バレル」があり、大谷はこの値でも傑出していた。全打席から三振と四死球を除いた打球数を分母としたバレル率で、大谷は両リーグトップの22・3%を記録。前に飛べば5本に1本は本塁打クラスの当たりという、大リーグ屈指のパワーがデータでも証明された。