BC茨城の松田康甫がメジャー挑戦 ドジャース移籍の話に「何言っているんだろう」
BCリーグ茨城は17日、松田康甫投手(23)が米大リーグのロサンゼルス・ドジャースに移籍することを発表し、同日、茨城県水戸市内のホテルで会見を行った。ドジャースのユニホームに袖を通した松田は「めちゃくちゃかっこいい。不安はあるけど、いかないと夢は果たせないので楽しみ」とはにかんだ。
193センチ、93キロの恵まれた体格から繰り出す150キロ台の直球が持ち味の大型右腕。「世界1の野球選手になること」を目標に野球に打ち込み、昨季開幕戦で最速155キロを計測したことをきっかけに、色川冬馬GMがメジャーリーグの各球団に動画やレポートを送るなどアプローチ。その中で、ドジャースの環太平洋スカウティングディレクターを務めるジョン・ディーブル氏の目にとまり、契約に至ったという。
異色の経歴の持ち主だ。拓大時代は故障の影響もあって、登板したのは4年秋の1試合のみ。昨年7月にはトミージョン手術を受け現在はリハビリを行っている。「手術してチームから離れていたので」と、大学時代に取得した教員免許を生かして同年9月から週4日、石川県野々市市内の小学校で非常勤講師として書写と図工を教えている。
移籍の話を色川GMから聞いた際には「何言っているんだろうみたいな。実感なくて。」と苦笑した松田。渡米は3月頃といい、「それまでにまずリハビリの課題を克服して。同時にリハビリだけで終わっていたらだめなので、茨城のコーチ、監督にアドバイスをもらって特に体の面でけがする前よりもスケールアップできたら。治って160キロ投げるのが近い目標」。着実に成長を遂げ、夢の舞台で大きな花を咲かせる。