MLB 28日まで不合意ならシーズン短縮 エンゼルス・大谷のFA権取得へ影響も

 米大リーグ機構(MLB)と選手会の労使交渉が23日(日本時間24日)、フロリダ州ジュピターで行われ、MLBが選手会に28日までに合意に至らなければ、3月31日の開幕が遅れ、シーズンを短縮すると通達。削減日数に応じた賃金カットを行う意思を示した。AP通信などが伝えた。

 AP通信は、開幕が1日遅れるごとに選手は総額2050万ドル(約23億6000万円)を失うと計算。さらに開幕が15日遅れた場合、メジャー在籍日数に反映され、エンゼルス・大谷のFA権取得が23年から24年にずれ込む“実害”を伝えた。

 MLBでは出場選手枠に172日登録されると1年とカウントされ、計6年でFA取得となる。4年に達している大谷は、順当なら23年オフにFAとなるが、今季の日程が15日短縮された場合は1年を積み増しできない。

 21年に2年契約を結んだ大谷の今季年俸は550万ドル(約6億3250万円)。ワシントン・ポスト紙は、大谷は年俸5800万ドル(約66億7000万円)相当と算出する。FA市場に出れば破格の複数年契約が予想されるため、1年遅れた場合の“損失”はかなりの額になる見込みだ。

 MLBはこの日、最低保証年俸を64万ドル(約7360万円)とする修正案を提示。しかし、選手会が求める77万5000ドル(約8910万円)とは依然として大きな開きがある。ESPNのパッサン記者はツイッターで複数の項目で両者の間に溝があると指摘。「1週間以内で収めるには項目が多すぎる」と悲観的な見方を示した。

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