MLB労使紛争、16時間交渉も妥結できず 期限延長で開幕延期&短縮シーズン回避へ

 米大リーグ機構(MLB)と選手会による労使交渉が2月28日(日本時間3月1日)、フロリダ州ジュピターで8日連続で行われたが、合意できなかった。スポーツ専門サイト「アスレチック」のドレリッチ記者らによると、この日はMLBが選手会に通達した開幕延期&短縮シーズン実施のための交渉期限だったが、期限は米東部時間あす1日午後5時(同2日午前7時)に延長されたという。

 同記者のツイッターによると、この日の交渉は午前10時ごろから日付けが変わった3月1日午前2時すぎまで約16時間にわたり、断続的に行われた。

 主要争点に関してはMLBが選手会に2択を提示。一つは、プレーオフ出場球団数を14とし、最低保証年俸70万ドル(約8050万円)、年俸調停権のないメジャー在籍3年未満選手のためのボーナス共同資金を4000万ドル(約46億円)とする案。もう一つは、プレーオフ出場球団数12、最低保証年俸67万5000ドル(約7760万円)、ボーナス共同資金を2000万ドル(約23億円)とする案だという。

 交渉前の段階でMLBと選手会の提案はそれぞれプレーオフ出場球団数が14と12、最低保証年俸が64万ドル(約6560万円)と77万5000ドル(約8910万円)、ボーナス共同資金が2000万ドル(約23億円)と1億1500万ドル(約132億2000万円)と大きな隔たりがあった。

 MLBの選択肢に対する選手会の回答は明らかにされていないが、米メディアはいずれも「大きく前進」と報道。米全国紙USAトゥデーのナイチンゲール記者はツイッターで「プレーオフ出場球団数は12で合意したが、課徴金(ぜいたく税)に関する総年俸基準額や最低保証年俸、ボーナス共同資金は依然として開きがある」と伝えた。

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