米大リーグ、労使交渉再開 NFLやNBA選手会が支援「選手なしに試合は成立しない」
労使対立により開幕延期を発表した米大リーグ機構と選手会が3日(日本時間4日)、ニューヨーク市内で交渉を再開した。
スポーツサイト「アスレチック」のドレリッチ記者のツイッターによると、交渉はマンフレッド・コミッショナーが開幕2カードの中止と選手への給料カットを発表した1日(同2日)以来、2日ぶり。機構側は同コミッショナーは出席せず、ハレム副コミッショナーが選手会交渉人のメイヤー氏と約1時間半、協議したが、新たな修正案の提示はなかったという。
米大リーグは機構と選手会が労使協定を巡って対立し、昨年12月からロックアウト(オーナー側による球団施設封鎖など)に突入。プレーオフ進出球団数を昨季の10から12に増加、ナ・リーグのDH制導入などの項目で合意したが、主要争点である最低保証年俸やぜいたく税総年俸基準額などで歩み寄ることができず、交渉は難航している。
機構と粘り強く交渉を続ける選手会に向けて、同じ米4大プロスポーツのひとつ、NFL(米プロフットボール)の選手会はこの日、支援の声明を発表。「NFL選手会は、彼らに値する権利や補償、労働環境を勝ち取るために闘う、私たち兄弟、MLB選手会とともに立ち上がります。選手なしには試合は成立しない。そして、彼らが1日も早く球場に戻りたいという思いでいることを知っています」。また、NBA(北米プロバスケットボール)やMLS(北米プロサッカー)の選手会も同様に支援を約束した。