大谷にMVP級期待 マドン監督“リアル二刀流”継続示唆「去年と同じパフォーマンスを」

 キャンプ地入りした大谷翔平
 球団施設を後にするエンゼルス・大谷(共同)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が13日(日本時間14日)、キャンプ地のテンピに入った。14日(同15日)から5年目のシーズンに向けてキャンプインする。有力候補となっている初の開幕投手や、2年連続MVPに期待が膨らむシーズン。ジョー・マドン監督(68)やチームメートが早くも太鼓判を押した。

 球団関係者とハグで再会を喜び、興奮したファンの声援に手を上げて応えた。キャンプインを翌日にひかえた13日の夕方。大谷は上下黒、白いマスクで顔の半分を覆い、白地に金色をあしらったスニーカーで、水原通訳とともにキャンプ地に入った。約2時間、施設内で身体検査など準備を整えた。

 昨季は投打、二刀流の活躍でMVPをはじめ、数多くの賞に輝いた。一層の飛躍が期待される5年目。マドン監督は起用法についてまだ本人と話していないと前置きした上で「大きく変わることはないと思う」と言った。

 今季から完全DH制が導入されるが、指揮官は昨季と同じようにDH解除の「リアル二刀流」を継続することを示唆。「去年と同じようなパフォーマンスを見たい」と、MVP級の活躍に期待した。

 昨季球団トップの9勝を挙げた大谷が有力候補となる開幕投手については「まだ何も決まってない」と短く返答した指揮官。ただ、昨季確立した先発6人制の継続を明言し、大谷を含む6人のローテ入り決定は発表した。

 正捕手のスタッシーは2月に大谷の投球を受けたことを明かし、「とてつもない球を投げていた。今年も信じられないような年になると思う」と予想。昨季の快挙が重圧になる懸念には「感じないと思う。ショウヘイは自分に厳しい人間。良い時も悪い時も変わらない」と言った。

 労使紛争により、今年のキャンプ期間は例年のおよそ半分に短縮。18日のオープン戦初戦から4月7日の開幕まで準備期間は短いが、いよいよ大谷が本格始動する。

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