エンゼルス・大谷 喜び爆発140メートル弾 二刀流特大号砲!1カ月遅れの球春到来

 キャンプ初日、打撃練習するエンゼルス・大谷
 練習を前にリラックスした様子のエンゼルス・大谷
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 「エンゼルス春季キャンプ」(14日、テンピ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)がアリゾナ州テンピで5年目に向けてキャンプインした。約2時間の練習では投手と打者の二刀流で調整。フリー打撃では140メートルの特大アーチを放ち、走塁フォームも確認するなど精力的に調整した。労使の対立により約1カ月遅れたキャンプ初日。その表情は野球ができる喜びに満ちあふれていた。

 両手のこぶしを突き上げ、笑みをこぼした。昨年7月13日のオールスター戦以来、244日ぶりの屋外フリー打撃。大谷が29スイング目に放った打球は逆風を切り裂いて、422フィート(約129メートル)の中堅フェンスを軽々と越えた。昨季46本塁打を放ったパンチ力を示す推定飛距離140メートルの特大アーチ。イメージ通りの一振りに満足感を漂わせた。

 メジャー5年目のキャンプイン。まず投手陣の一員として始動した。アップ後は昨季のルーティン通り、大きさや重さの異なる球を壁に向かって投げ続けた。キャッチボールでは約10分間、感覚を確かめながら右腕を振った。

 続くフリー打撃では、昨季のMVPを生で見ようと集まったファンから大きな声援を受けた。43スイングで柵越え8本。140メートル弾以外にも中堅バックスクリーンを直撃する打球など、持ち味のパワーを発揮した。

 練習の最後は個人メニューで外野をダッシュした。コンディショニングコーチの指導を受けて走塁フォームを確認。フル回転の1日を締めくくった。

 昨季は二刀流の活躍でMVPなど、数多くの賞を獲得。オープン戦で使用する本球場の正面入り口には昨季に続き、主砲のトラウトらと一緒に顔写真が掲げられた。練習前に取材に応じたトラウトは「ここにいるみんながショーイ(大谷のニックネーム)と一緒にプレーしたがっている」と言った。

 ロックアウトの影響で予定より26日遅れで迎えたキャンプ初日。大谷がフィールド上で何度も見せた笑顔に、野球ができる喜びが凝縮されていた。

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