鈴木誠也に完全トレード拒否権判明 カブス最大限敬意 5年100億円契約に追加条項
広島からポスティングシステムを使って米大リーグ移籍を目指していた鈴木誠也外野手(27)がカブスと5年8500万ドル(約100億3000万円)で合意し、特別条項に完全トレード拒否権が含まれていることが16日(日本時間17日)、分かった。
この日、一部メディアは鈴木誠が合意した契約内容を5年7000万ドル(約82億6000万円)と報じたが、関係者は「間違っている」と否定した上で「5年8500万ドル。ここには出来高は含まれていない」と説明した。
5年8500万ドル(約100億3000万円)は、1年目の日本人メジャー野手の中では08年にカブスと4年4800万ドル(約56億6000万円)で合意した福留孝介外野手を上回る史上最最大規模。日本人野手全体ではイチローの5年9000万ドル(約106億2000万円)に次いで2番目の大きさになる。
規定によりカブスから広島に支払われる譲渡金には出来高の15%が含まれるため、現時点で広島は1462万5000ドル(約17億2600万円)が保証されることになる。
この日に判明した完全トレード拒否権は、選手の身分を保障するための条項で選手契約期間中は選手の許可なしに在籍球団から他球団へトレードされることはない。最近の日本選手ではダルビッシュ有投手が18年オフにカブスと6年1億2600万ドル(約148億6800万円)で合意した際にメジャー30球団のうち12球団へのトレードを拒否できる特別条項が入っていた。しかし、カブスは20年オフにダルビッシュが移籍拒否の12球団に入っていないパドレスとのトレードを成立させた。
鈴木誠の契約には打席数に応じた出来高や新人王や、球宴出場などの特別ボーナスなどの条項も盛り込まれているという。
カブスはシカゴを本拠地とし、1876年に創設された名門球団。1907、1908、2016年にワールドチャンピオンに輝いている。本拠地リグリーフィールドはメジャーで2番目に古い球場として知られる。※1ドル=118円で換算
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