鈴木誠也、カブス入団会見「ヤバい、めっちゃ緊張してる」 5年101億円の大型契約

会見中に笑顔を見せる鈴木(右は松下登威通訳)
背番号27を披露する鈴木(撮影・小林信行)
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 米大リーグ、カブスが18日(日本時間19日)、広島からポスティングシステムを使ってメジャー球団移籍を目指していた鈴木誠也外野手(27)と5年契約で合意したと発表した。契約の詳細は明らかにしなかったが、関係者によると、5年8500万ドル(約101億1000万円)で日本人野手の米球界移籍1年目では史上最大となる。鈴木はこの日、アリゾナ州メサにある球団キャンプ施設で入団会見を行い、チームに合流した。

 「ハロー、マイネーム・イズ・セイヤ・スズキ。ナイス・トゥ・ミーチュウ。英語はこれぐらいしかわからないので、しっかり勉強したいと思います」。冒頭のあいさつで会見場の空気を和ませた鈴木は「たくさんの人に評価してもらってここに来れたことをうれしく思います」と、球団や周囲のサポートに感謝。途中で言葉に詰まり、「やばい、めっちゃ緊張してる」と、苦笑いする場面もあった。

 鈴木争奪戦にはカブスのほか、パドレスやレッドソックス、ジャイアンツ、メッツ、ヤンキースなど多くの球団が加わったと言われている。カブスを選んだ理由を問われた鈴木は「素晴らしいチームですし、たくさん評価をしていただいて、その熱意に心がやられて、それが一番の決め手でした」。カブスのプレゼンテーションを「全てが良すぎて家で見て涙するぐらい本当に素晴らしいものだった。心臓が爆発しました」と、独特の表現で振り返った。

 球団選びの際には先輩メジャーリーガーの意見も参考にした。「ダルビッシュさん(パドレス)、筒香さん(パイレーツ)とか、秋山さん(レッズ)。話を聞いて、街並みだったり、アメリカでの生活を聞いて」と明かし、「いろいろ参考になる部分もありますし、ここに来て感じるものもたくさんあると思う。そこからしっかり馴染んで頑張りたいなと思う」と続けた。

 真新しいユニホームに身を包み、臨んだ会見。カープの赤からカブスの青に変わった戦闘服を「かっこいいです。自分がここにいるのがちょっと信じられないぐらいで、すごくうれしい気持ちです」と夢見心地。憧れの存在でもあるエンゼルスの主砲と同じ背番号「27」を選んだ理由を問われると、声のトーンを上げて「マイク・トラウト、アイ・ラブ・ユー」。会見場が爆笑に包まれた。

 会見後にはチーム練習に初めて参加。ウォームアップではエンゼルスで大谷と同僚だった新加入のシモンズと笑顔でコミュニケーションを取るなど、終始リラックスしていた。フリー打撃では26スイングで9本の柵越え。広角に打球を芝生席へ叩き込み、早くも持ち味を発揮した。

 カブスはこの日からオープン戦がスタート。4月7日の開幕まで1カ月を切っている。メジャー投手への適応が成功のカギとなる。「もちろん、日本の投手とは違いますし、(球の)スピードも体格も違うので、自分の変化を怖がらず、『ここでしっかりアジャストするんだ』という気持ちで来てます。そこの変化の恐怖心は全くないので本当に打席に立って感じたことをしっかりやれればいいのかなと思ってます」。鈴木が落ち着いた口調で言った。

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