大谷「感覚良く投げられた」OP戦初登板で奪三振ショー 三回途中5K 最速159キロ
「オープン戦、エンゼルス5-8ロイヤルズ」(21日、テンピ)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)がオープン戦に初登板し、2回1/3、3安打1失点、無四球5奪三振。打者11人に対し、予定通り50球を投げてストライク33球、最速は159キロだった。
オープン戦初登板。いきなり大谷の右腕がうなりを上げた。先頭イザベルへの初球、低めの158キロ直球でストライクを取ると、カウント1-2から内角高めの158キロで空振り三振。次打者には左前打を許したが、3番プラットは追い込んでから高めの158キロ直球でバットに空を切らす。最後は4番オハーンをこの日最速の159キロで左飛に打ち取り、無失点に抑えた。
二回は先頭を159キロ直球で中飛に打ち取り、続く左打者ダンガンをバックドアスライダーで見逃し三振。カーブが抜けて死球を与えた走者を一塁に置いた後、右打者ギャラハーにはフロントドアのスライダーで凍りつかせ、スタンドをどよめかせた。
三回は先頭を落ちる球で5つ目の三振を奪う。しかし、1死からイズベラに甘く入ったスライダーを右中間三塁打にされると、次打者にもスライダーを左前へ運ばれて1失点。投球数が50に達したため、マドン監督から交代を告げられると、マウンドを降りるMVP右腕に観客席から温かい拍手が送られた。
初登板を終えた大谷は「感覚良くは投げられたので良かったかなと思います」と感想。「テーマは多くストライクを投げるということと、それに対するバッターの反応を確かめるということ」と明かし、「追い込むまでは特に良かったです。最後の2本のヒットはスライダーが真ん中ぐらいにいったのであそこらへんが実戦なのかなと思います」と、今後の課題を口にした。