大谷翔平「自分でもよく分かってない球」OP戦初登板“新魔球”で三振奪う

試合前にキャッチボールをする大谷(撮影・小林信行)
試合前のフィールドで歓声を受ける大谷(撮影・小林信行)
ロイヤルズ戦に先発でオープン戦初登板したエンゼルス・大谷(共同)
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 「オープン戦、エンゼルス5-8ロイヤルズ」(21日、テンピ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)がオープン戦に初登板し、予定通り50球を投げて7つのアウトのうち5つを三振で奪った。2回1/3を投げて3安打1失点。ストライクは33球、四球はなかった。

 「スプリットは投げてないですね」

 今季初実戦のマウンドを終えた大谷が言った。

 三回、先頭打者をカウント0-2と追い込んでから140キロ台の落ちる球で空振り三振に仕留めた。打ち取られたガルシアが指で球の軌道を示す。「直球の軌道で少し浮き上がってから落ちた。スプリットだと思ったけど、かなり速かった」。捕手のスタッシーは大谷の発言を伝え聞き、「え、ホント?スプリットだと思ったけど」と目を丸くし、「チェンジアップでもスプリットでも自分には大した問題じゃない」と言って笑った。

 前日の投球練習で捕手を務めたスズキは大谷が今キャンプでチェンジアップに取り組んでいると証言している。しかし、この日の大谷は「チェ(チェンジアップ)は投げてないです。チェなのか、どうかわからない。自分でもよく分かってない球」、「チェなのか、スプリットなのか、中間球みたいな球」と言って球種の明言を避けた。

 大谷によると、昨季後半にもストライクを取る球、追い込んでから仕留める決め球として投げていた球種。メジャー最高と評価されているスプリットを封印して5つの三振を奪った。「感覚良くは投げられたので良かったかなと思います」。大谷が5年目の開幕に向けて好スタートを切った。

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