エンゼルス・大谷 初球先頭弾 キャンプ遅れても万全準備で心配ナシ

 「オープン戦、ホワイトソックス3-12エンゼルス」(26日、グレンデール)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が26日(日本時間27日)、ホワイトソックス戦に「1番・指名打者」で出場し、オープン戦1号を放った。プレーボール直後の初球を完璧に捉えた先頭弾。昨季は2本差で獲得できなかった悲願の本塁打王に向け、手応えを感じる一本となった。

 勝機を逃さなかった。初回、プレーボール直後の1球目。右腕ベラスケスの真ん中高めから縦に落ちる129キロカーブを完璧に射抜いた。右中間芝生席へ運んだ初球先頭弾。敵地が歓声に包まれた。

 労使の対立により、キャンプインが約1カ月遅れた。大谷は開幕が危ぶまれた2月、トレーニング施設に連日通って、他のメジャー投手を相手に実戦形式の打席を重ねた。

 「(キャンプが)いつ始まるか分からないというのはありましたけど、逆に言えば、いつ始まってもいいように準備はしてきたつもり」

 キャンプイン後は志願して自軍の主力投手と対戦。18日の左腕スアレスとの対決では、2打席連続で初球を狙う本番モード。甘い変化球を打ち損じて「あーっ!ホームランボール!」と本気で悔しがった。実戦を見据えた練習をオープン戦9打席目での一発につなげた。

 兆候もあった。試合前のフリー打撃。32スイングで15本の柵越えを記録した。一振りごとにうなり声を上げ、推定飛距離150メートルの打球を連発した。昨年7月の球宴で出場した本塁打競争をほうふつとさせる迫力に、同僚のスズキは「ショウタイム!」と絶叫。大谷の笑い声がフィールドに響き渡った。

 三回の打席ではフルカウントから際どい高めの球を見送り、四球を選んだ。「ボール、ストライクの見極めの部分は例年よりいいんじゃないかなと思ってます」。昨季46本塁打はキングに2本届かなかった。今季は完全DH制と“大谷ルール”の実施で打席数が確実に増える。日本人初、悲願の本塁打王に向かって視界は良好だ。

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