大谷 強烈アッパー弾 前日から修正OP戦2号 リードコーチ「彼の可能性は無限」
「オープン戦、ロッキーズ2-8エンゼルス」(29日、スコッツデール)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が29日(日本時間30日)、ロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場。五回に3戦ぶりの2号2ランを放つなど、2打数1安打2打点、1四球だった。
快音に敵地ファンの歓声が重なる。五回無死二塁で、大谷が会心の一打を放った。カウント2-2から通算81勝右腕・チャシンの内角148キロシンカーを、ぎりぎりまで引き付けてから強烈なアッパースイングで叩く。高く舞い上がった白球が左翼芝生席に落ちた。
力と技の融合。前日の試合で打球が上がらなかったスイングをきっちり修正し、持ち味を発揮した。リード打撃コーチが「一番大きいのはストライクゾーンを意のままに操っている点だと思う。広角に本塁打を打つパワーとゾーンの見極めが非常に素晴らしい」と絶賛した。
四回の打席では直近5戦で6つ目となる四球で出塁し、後続の3ランで生還した。出塁率は脅威の5割。マドン監督は「ストライクゾーンをしっかり構築している。チームのためにプレーしている」と積極的に四球を選ぶ姿勢を称えた。
オープン戦最終登板となる31日(同4月1日)のブルワーズ戦は4月7日(同8日)の開幕戦を見据えて投打同時出場する。「彼の可能性は無限だ」とリード打撃コーチ。大谷への期待は膨らむばかりだ。