大谷 快足&好判断で初三塁打 元ロッテ監督バレンタイン氏が太鼓判「今年はもっとやる」
「オープン戦、エンゼルス-レッズ」(1日、テンピ)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・指名打者」で出場し、3打数1安打1得点。キャンプ地最後となる試合で初回にオープン戦初となる三塁打を放ち、4戦連続安打&7戦連続出塁をマークした。今オープン戦は投打同時出場1試合を含め、打者で9試合に出場し、打率・300、2本塁打、6打点、OPS1・162とした。
キャンプ地最後の試合を快音で締めた。オープン戦初出場となった3月19日のダイヤモンドバックス戦以来となる2番に入った大谷は初回の打席で快音を響かせた。193センチの長身右腕オブライエンに対し、カウント1-1から外角高めの150キロ直球を右中間へはじき返し、快足を飛ばした。右中間を破る打球。二塁ベース手前で一旦は減速したが、敵軍中堅手が打球処理をもたつくのを見て再加速。足から滑り込んで三塁を陥れた。
昨季はメジャー最多タイの8本の三塁打を放っている大谷が足と好判断で今オープン戦初のトリプルをマーク。3番レンドンの右中間二塁打で楽々と先制のホームを踏んだ。
三回の第2打席は通算342登板の中継ぎ右腕ストリックランドに左飛。ツーボールから153キロ直球を引きつけて打ち返したが、打球は高く打ち上げられた。
四回2死一塁の打席は24歳右腕サンティヤンに空振り三振。フルカウントから6球目、落ちる球にバットは空を切った。
チームは2日のカブス戦がキャンプ地最終戦になるが、大谷やトラウトら主力選手は出場しない予定。大谷はここまで9試合に出場し、打率・300(20打数6安打、6四球)、2本塁打、6打点、出塁率・462、OPS1・162。
この日は同球場を訪れ、試合を観戦した元ロッテ監督でメジャーではレンジャーズとメッツを指揮したボビー・バレンタイン氏は笑顔で「彼は世界最高の選手だと思う。MVPを獲得したことをうれしく思っている」と祝福。さらに「しかし、今年はもっとやると思う。二刀流選手として昨季1シーズンを経験したことで最終戦までに何が必要なのかを理解したことにより、今年はもっといい選手になると思う」と太鼓判を押した。
昨季はメジャー3位の46本を記録した本塁打の数については「分からないけど、たくさん打つ」とし、「今年はぜひチャンピオンリングを獲得してもらいたい。偉大な選手が目指すものだからね」と話した。