バーランダー「鳥肌が立った。彼の大ファンだ」初めて見た大谷のリアル二刀流に感動
「エンゼルス2-0アストロズ」(9日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「1番・指名打者」で出場し、4打数無安打。右肘手術から復帰したアストロズのジャスティン・バーランダー投手(39)との2019年7月5日以来、1009日ぶりの対決は3打席連続三振だった。チームは先発ノア・シンダーガード投手(29)が6回途中無失点の快投。八回には主砲マイク・トラウト外野手(30)が1号ソロで貴重な追加点を奪い、今季3戦目で初勝利を挙げた。
試合後のアストロズのクラブハウス。1009日ぶりとなった大谷との対決を問われたバーランダーがまず口にしたのは2日前の出来事。大谷がメジャー史上初めて開幕戦に「1番・投手」で出場した試合についてだった。
「僕が最後に彼と対戦したのは19年。当時の彼はやっていなかったこと。僕は彼が投げて打つ姿を実際に見たことがなかった。長い間、野球を見てきたなかで最も印象深い、クールなことの一つだった。鳥肌が立ったよ。初回を投げ終えた直後に先頭打者で打席に入る。彼がやっていることは本当に素晴らしい。僕は彼の大ファンだ」と、一気にまくし立てるように言った。
メジャー18年目、現役最多226勝のバーランダーにとって、20年の開幕戦以来、624日ぶりの公式戦のマウンドは5回3安打1失点。80球を投げて3四球、7奪三振と好投したが、打線の援護がなく、敗戦投手となった。
復帰まで長い道のりを思い返し、感情的になる場面もあった39歳のベテランは、大谷から3つの三振を奪ったことには「何の意味も持たない。これが野球だ」と淡々。「彼にいいボールを投げることができた。特に最後の大事な場面(五回1死二、三塁)の球は本当にゾーンギリギリだった。今夜はすごく楽しい対戦だったと思う」と話した。