カブス・鈴木 衝撃の2戦&2打席連発 デビュー4戦「8打点+4四球」はメジャー初

 「パイレーツ1-2カブス」(12日、ピッツバーグ)

 セイヤが止まらない。カブスの鈴木誠也外野手(27)がパイレーツ戦に「5番・右翼」でフル出場し、五回に2試合連続の2号ソロ、七回に2打席連続の3号ソロ本塁打を放った。3本塁打はナ・リーグトップタイ。日本選手の開幕からの打者出場4試合で3本塁打は、18年のエンゼルスの大谷翔平以来となった。

 0-0で迎えた五回無死。高々と舞い上がった打球の行く末を追いながら、背番号27は一塁ベースに向かって走り出した。右中間席に吸い込まれた瞬間、現地の実況者は「Seiya later(セイヤー レイター)!!」と絶叫した。「またね」を意味する「See Ya later」をもじった歓喜の声。MLB初アーチを記録した10日のブルワーズ戦に続く2試合連発に、見る者すべての心が震えた。

 修正力の高さが生み出した一発だった。試合前に確認した映像では左腕キンタナの直球に「きれいなイメージを持っていた」という。二回の右飛で内角にやや食い込む印象を得たことで「しっかり対応できた」。フルカウントからの高め速球を見事にたたき込んだ。

 これだけでは終わらない。七回無死でまた、放物線を描いてみせた。

 2番手の左腕バンダには「早いカウントで仕掛けていかないと、チェンジアップがいいので厳しい」と初球から手を出し、2球目の内角直球を引っ張って左越えに運んだ。2打席連続となる3号ソロ。日本選手で開幕からの打者出場4試合で3本塁打は、18年のエンゼルスの大谷翔平以来となった。

 敵チームだが、「憧れの先輩。刺激を受けながらやってきた」という3歳年上の筒香の前で打てたことも誇らしい。代理人が同じ縁で頻繁に連絡し合う仲。試合前は和やかに談笑した。新たな活力をもらい、臨んだ一戦だった。

 デビューから4試合で打率・417、8打点。MLB公式サイトによると、1920年に打点が公式な記録と認められて以来、デビュー4試合で「8打点+4四球」を記録した選手は鈴木が史上初だという。3本塁打はリーグトップタイ。「今の結果は本当にどうでもいい。チームに求められているものを出せていけたらいい。結果は最後に付いてくる」。それでも浮かれることはない。無心で貪欲に、目の前の1球に食らい付く。

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