大谷翔平、逆転劇呼び込むマルチ本塁打「流れ取り戻して勝てたのが一番大きい」

1回、今季1号となる先頭打者本塁打を放つ大谷
1回、今季1号本塁打を放ちベンチ前で迎えられる大谷
5回、この試合2本目となる2号2ランを放つ大谷
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 「レンジャーズ6-9エンゼルス」(15日、アーリントン)

 エンゼルス・大谷翔平投手(27)が「1番・指名打者」で出場し、今季1号を含む2本のアーチを放った。大谷に引っ張られるようにチームは計5アーチで逆転勝利を収めた。

 この日、背番号42の大谷は「2本打ててうれしい。特に負けている展開で、流れを取り戻して、最終的に勝つことができたのは自分にとって一番大きかったかなと思います」と笑顔で振り返っていた。

 開幕から数えて、8戦31打席目。なりを潜めていた大谷のバットから快音が鳴り響いた。初回の第1打席、いきなりの初球だ。右腕ブッシュがプレーボール直後に投じた内寄り高めの153キロを振り抜いた。時速174キロの打球が大きな放物線を描き、右中間のブルペンに落ちた。飛距離124メートルの豪快な一発に敵地が沸いた。右中間ブルペンへ運ぶ先頭打者弾となった。

 四回に一挙5点を失い逆転を許したが、再びチームを勢いづけたのはやはり大谷だった。3-6の五回1死一塁。大谷も打った瞬間、バットを投げ捨てる確信の一打。右翼手が一歩も動けないまま、時速174キロの打球は右翼スタンド中段で大きく弾んだ。飛距離126メートルの2号2ランに再び敵地がどよめいた。昨年7月2日のオリオールズ戦以来、自身7本目のマルチ本塁打となった。

 この回、一挙5点のビッグイニングで試合をひっくり返す大逆転劇。この日はメジャー初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンが75年前にドジャースでデビューした記念の日。「ジャッキー・ロビンソンデー」として、選手ら全員がロビンソンの背番号42をつけて出場。42番の歓喜の輪の中で、大谷も笑顔を見せていた。

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