カブス・鈴木 右へ4号!勢い止まらん 松井秀喜超えの開幕から8試合連続安打
「ロッキーズ4-6カブス」(17日、デンバー)
カブスの鈴木誠也外野手(27)はロッキーズ戦に「5番・右翼」でフル出場し、七回に右越えへ4号ソロを放った。開幕から8試合連続安打とした。
勢いが止まらない。5-3の七回1死。2番手のゴードーが投じた93マイル(約150キロ)の速球を逆方向へはじき返した。感触は「良くはなかった」というものの、標高約1600メートルで打球が飛びやすいとされる球場で右翼席の最前列に飛び込んだ。5試合ぶりの4号ソロ。日本選手のデビューからの連続試合安打で2003年の松井秀喜(ヤンキース)の7を上回り、07年の岩村明憲(デビルレイズ)の9まであと1試合に迫った。
敵地デンバーで4試合とも2桁安打と好調なカブス打線で「何とかその流れに乗っていきたい。本当にみんなのおかげで波に乗れている」という。4本塁打はトップに1差のリーグ3位だ。11打点はトップに4差のリーグ4位、打率・400もリーグ7位。打撃3部門でメジャーを代表する強打者たちにひけを取らない数字を刻んでいる。
前夜のナイターからつかの間の休息で、デーゲームに臨んだ。練習時間が長い日本と違い、この日は試合直前に5分ほどバットを振っただけ。「ちょっと不安だった」というものの、米国流のコンディション調整にも徐々に慣れてきた。
16年に広島がリーグ優勝に輝き、流行語大賞になった「神ってる」姿をほうふつとさせる活躍ぶり。そう言われることには「何も気にならないです」と、地に足をつけて戦っている。カブスは現在、ナ・リーグ中地区で0・5ゲーム差の2位。好調なチームの中で欠かせぬ存在となっている。