カブス・鈴木誠也 メジャー初4番でマルチ 日本選手最長タイのデビュー9戦連続H
「カブス4-2レイズ」(18日、シカゴ)
カブスの鈴木誠也外野手(27)はシカゴでのレイズ戦に「4番・右翼」でフル出場し、四回の左前打でデビュー戦からの連続試合安打を9試合に伸ばした。日本選手では2007年の岩村明憲(デビルレイズ=現レイズ)に並び、最長となった。3打数2安打2得点で4-2の勝利に貢献した。
初の週間MVPに輝いた鈴木が雪が舞うシカゴの寒空の下、躍動した。メジャー初の4番に座り、日本選手最長のデビューから9戦連続安打など2安打2得点。「4番だろうが役割はその時で変わる。勝てているのですごくいい状態」と喜びをかみしめた。
四回の第2打席で変化球を左前に運び、岩村の連続記録に並んだ。二塁を狙った積極的な走塁はアウトとなったが「必死にやって、結果が今たまたまついてきている」と、走攻守で全力プレーを心がける。
七回は初の死球を記録。ハップの左前打で俊足を生かし、二塁から勝ち越しのホームを踏んだ。八回は外角低めを逆らわずに右前打とし、4番でもつなぐ役割が光った。
開幕10試合で打率は・429。週間MVP選出の理由の一つが、出塁率と長打率を足した「OPS」と呼ばれる指標の高さだ。10割で強打者とされる中、18日終了時で15割近い数字を記録している。
異次元の活躍でチームを連勝に導き、ナ・リーグ中地区で首位争いを演じるカブス。打線の主軸を担う鈴木は「長いシーズン、チーム状況が悪くなる時もある。そういうところで助けられるようにしたい」と頼もしかった。