大谷2四球で勝利に貢献 登板前日に今季初延長戦も

 「レッドソックス5-10エンゼルス」(4日、ボストン)

 勝利の瞬間、いつものようにベンチから飛び出し、先頭に立って仲間を迎えた。3時間42分を要した今季初の延長戦。エンゼルスの大谷が逆転劇の喜びをかみしめた。

 1点を争う展開。3打席目まで無安打だったが、九、十回の打席は四球でつなぎ、後続の同点打とダメ押し弾をお膳立てした。

 1日の試合で右股関節に張りを訴え、この日も全力疾走はしなかった。体調が心配される中、5日に8日ぶりのマウンドに立つ。舞台はベーブ・ルースが二刀流選手として活躍したレッドソックスの本拠地フェンウェイパーク。大谷の二刀流出場を明言したマドン監督は「非常に意義深い」と言った。

 ルースが最後に同球場で先発したのは1919年9月20日。103年の時をへて大谷が投げて、打って、見る者の心を鷲づかみにする。

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