大谷「体的には重いかな」前夜の試合から12時間後に球場入りして準備 投打で躍動
「レッドソックス0-8エンゼルス」(5日、ボストン)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で今季5度目の投打同時出場。100年前にベーブ・ルースが二刀流選手としてプレーした同じボストンのフェンウェイ・パークのマウンドに初めて立ち、今季最長の7回を投げて6安打無失点、無四球、11奪三振の快投で自身3連勝(2敗)。今季自己最多の99球を投げ、同最速の100・3マイル(161・4キロ)を記録し、ストライク率は驚異の82%。打っては適時打を含む4打数2安打1打点で今季7度目のマルチ安打をマークし、打率を・240とした。チームは2連勝貯金7でア・リーグ西地区首位の座を堅守した。
1日のホワイトソックス戦で股関節に張りを訴えて翌日はベンチスタート。アクシデントがなければ、中5日で3日に予定していた登板を回避し、3日と4日はいずれも指名打者でフル出場した。しかし、走塁では患部悪化を避けるため、身上の全力疾走を封印した。
前日はナイターで延長戦にもつれ、終了時間は午後10時54分。大谷が球場を出たのは午前0時前だった。さらにこの日は午後1時35分開始のデーゲームだったため、午前11時前に球場入り。睡眠時間などが心配されたが、大谷は「寝れましたね。ギリギリまで。(チーム宿舎発の)バスが遅かったので10時ぐらいまでは寝てました」と明かしながら「ただ、(前日は)それなりに長いゲームだったので、遅かったですし、時差(アナハイムと3時間)もあるので、そのへんはちょっと、体的には重いかなと思います」と本音も口にした。
投打同時出場による体への負担は相当なもの。試合後の大谷は負傷によるパフォーマンスへの影響について「投げるときはないですね。マウンドでも感じなかったですし、走塁のときは若干、(股関節が)緩んだりはしますけど、まだ、シーズンの最初の方なので、大きいけがにつながらないように、まずは気をつけたいなと思います」と話した。