50勝右腕ハービー、禁止薬物分配で60試合出場停止処分 エ軍投手急死裁判証言が波紋

 米大リーグ機構は17日(日本時間18日)、メジャー通算50勝の記録をもつオリオールズのマイナー、マット・ハービー投手(33)をリーグの規定に反する薬物を分配したとして60試合の出場停止処分を科したと発表した。

 詳細は明らかにされていないが、同投手は2月に行われた、19年7月に急死した元エンゼルス・スカッグス投手に関する裁判で証人として出廷し、同投手に禁止薬物を提供したこと、自身も禁止薬物使用やコカイン常習の過去などを明かし、物議を醸した。

 同投手は10年ドラフト1巡目、全体7番目でメッツに入団。メジャー2年目の13年に9勝、防御率2・27の活躍で球宴先発投手も務めた。しかし、14年は右肘痛で全休。15年に13勝、防御率2・71で完全復活したかと思われたが、その後も右肩や腰などのけがで不安定なシーズンが続いていた。チーム内では登板のない日に試合中に飲酒するなど、素行の悪さで知られていた。

 メジャー通算成績は50勝66敗、防御率4・42。昨季は2月にオリオールズとマイナー契約を結び、開幕メジャー昇格。28試合に先発し、6勝14敗、防御率6・27だった。

 ハービーは4月にオリオールズとマイナー契約で合意。米報道によると、メジャーに昇格した場合の年俸は100万ドル(約1億3000万円)でトレードされた場合は50万ドル(約6500万円)が支払われるという。

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