マドン監督、106試合残して電撃解任 GM「ショウヘイの起用法は変わらない
大谷翔平投手が所属するエンゼルスが7日(日本時間8日)、前日の試合で球団ワーストタイの12連敗を記録したジョー・マドン監督の解任を発表した。この日のレッドソックス戦からネビン三塁コーチが代理監督を務める。
記者会見を行ったミナシアンGMはこの日朝、マドン氏と直接会って解任を告げたことを明かし、時折、言葉を詰まらせながら「難しい決断だった」、「だれもハッピーではない」と話した。
19年オフに結んだ3年1200万ドル(約15億6000万円)の契約の最終年。過去2年はいずれも負け越し、地区4位に沈んだが、今季は投打の歯車がかみ合い、5月15日の時点で貯金11。同25日から始まった連敗で借金生活に入った状況を振り返りながら同GMは「3週間前には考えてもみなかったことだが、球団が前に進むためには監督のポジションを変えることが必要だった」と球史に残る超大型連敗がきっかけになったことを説明した。
マドン監督は昨季から大谷を投打同時出場させ、登板日の前日と翌日には指名打者で打席に立つ機会を与えるなど、大胆な二刀流起用を敢行。大谷も首脳陣の期待にこたえて投打で活躍を見せ、満票でMVPに輝いた。
監督交代による今後の大谷の起用法が注目されるが、ミナシアンGMは「現時点ではショウヘイの起用法は変わらない」と断言。「ショウは素晴らしい選手。ほかの選手にはできないことをやっている。彼は偉大な選手になるために日々、取り組んでいる。自分に大いに期待している。この数週間は自分自身に大きなプレッシャーをかけていた」と話した。
大谷はここまで投打同時出場9試合を含む55試合に出場して打率・242,11本塁打、32打点、7盗塁。投手としては3勝4敗、防御率3・99の成績を残している。