大谷翔平、5試合で2度のベンチ ネビン監督代行が明かした3つの理由
「マリナーズ-エンゼルス」(17日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が4試合ぶりにスタメンを外れた。開幕から6月11日までの61試合で欠場1試合、途中出場2試合だった大谷が、12日の欠場に続き、わずか5試合で2度目のベンチスタート。試合前のベンチでネビン監督代行が理由を明かした。
まず新指揮官が口にしたのは、15日から16日にかけての24時間の大谷のフル回転の働きだ。15日のドジャース戦で九回に相手左腕アンダーソンのノーヒットノーランの快挙を阻止する三塁打を放ち、フィールドを疾走した。翌16日のマリナーズ戦に先発が決まっていた大谷は午後10時3分終了のナイターの後、チームとともに空路で1800キロを北上。遠征地シアトルの宿舎に到着したのは午前4時すぎだった。
睡眠時間を管理しながら臨んだマウンドは6回、93球、無失点の好投。自身は5勝目を挙げるとともにチームの連敗を3で阻止。ネビン監督代行は打者として2安打を記録したことも触れながら「いい打撃もあった」と投打の活躍を称えた。
最初に強行日程を理由に挙げた将は「今やみんな忘れているかもしれないが、昨季はナ・リーグとの交流戦でショウヘイは休みがあった」と指摘。昨季の大谷はDH制のないナ・リーグ球場での試合は8試合のうち投打同時出場の1試合を除く7試合でスタメンから外れており、「今年もこういった休みが必要だ」。しかし、今季から完全DH制になっただけでなく、先発投手が降板後もDHで打席に立つことができる“大谷ルール”が施行されたため、定期的に休養日をつくらなければ、大きなけがにつながる可能性がある。
さらにこの日のマリナーズの先発、昨季のサイ・ヤング賞左腕レイについて「どの打者にとっても難しい投手」と話し、マッチアップを3つ目の理由に挙げた。
あす18日のダブルヘッダーの起用法は「1試合を休ませても休養にはならない」と話し、大谷が2試合ともDHで出場することを明言。次回登板が22日のロイヤルズ戦になることを明かしながら「木曜日(23日)は試合がないのも彼にとってはプラスになる。これら(登板翌日の)2度の休養日は彼にとって大きなものになるだろう」と話した。
大谷はここまで投打同時出場11試合を含む63試合に出場し、打率・263、13本塁打、37打点、7盗塁。前日の試合では自己最長タイの11試合連続安打をマークしている。投手では5勝4敗、防御率3・28。シーズン5勝は、自己最多の9勝を挙げた昨季より4登板早く、1918年のベーブ・ルース以来、103年ぶりのシーズン2桁勝利&2桁本塁打に期待がかかる。
エンゼルスはこの日、正三塁手のレンドンが週明けに今季絶望となる右手首手術を受けると発表。また、ネビン監督は一塁ウォルシュが体調不良のため、スタメンから外したこと明かした。大谷に代わってDHにはトラウトが入った。
▽エンゼルスのラインアップ
1番・右翼 ウォード 打率・324、10本塁打、26打点
2番・DH トラウト 打率・294、18本塁打、38打点
3番・一塁 ダフィー 打率・288、0本塁打、5打点
4番・二塁 レンヒーフォ 打率・210、2本塁打、7打点
5番・捕手 スタッシ 打率・230、4本塁打、12打点
6番・左翼 マーシュ 打率・247、6本塁打、30打点
7番・中堅 ラガレス 打率・208、0本塁打、0打点
8番・遊撃 ベラスケス 打率・170、4本塁打、16打点
9番・三塁 メイフィールド打率・194、1本塁打、6打点
投手 ロレンゼン 6勝3敗、防御率3・45