大谷同僚右腕、滑る公式球に怒り爆発「ばかげている」頭部死球はリーグの責任?
「マリナーズ8-1エンゼルス」(17日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が前日の投打同時出場の疲労を考慮して4試合ぶりにスタメンから外れ、今季3度目の欠場となった。試合はエンゼルス打線が昨季サイ・ヤング賞左腕レイに七回2死まで無安打に抑えられ、1点を取るのがやっと。チームはマドン監督解任後も3勝7敗と振るわず、借金は今季最多タイの6となった。
敵地フィールドが凍りついた。五回2死。エンゼルスの先発ロレンゼンが投げた146キロシンカーがアップトンの左側頭部を直撃した。開幕直前にエンゼルスを戦力外になり、マリナーズ移籍した34歳はこの日がメジャー復帰戦。ヘルメットを飛ばされ、その場で倒れ込むとしばらく動けず。トレーナーに支えられて立ち上がったが、プレー継続不可能との判断で交代。おぼつかない足取りでベンチ裏へ消えた。
試合後のエンゼルスのクラブハウス。元同僚への死球について問われたロレンゼンは「ボールが完全に滑った。クレージーだよ」と振り返ると、「急にボールを変えようとしている。それは昨日からで、すべてのボールがこねられておらず、箱から出したそのまま状態で使われている」と違和感を訴えた。
さらに、突如として制球難に陥ったブルージェイズのエース右腕ガウスマンの名前を出しながら「トロントでも問題になっている。リーグ全体で起こっていると思う。表面がつるつるのボール。計画的なのは間違いない。彼らがやっていることはばかげている。滑るボールでけがをする。今夜それが起こった」と一気にまくし立てた。
この日のロレンゼンは初回から失点を重ね、5回、自己ワーストの7失点で4敗目(6勝)を喫した。