ダルビッシュが7勝目 今季10度目QSでハーラートップへ1勝差 的絞らせず7回1失点
「パドレス4-1ダイヤモンドバックス」(20日、サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手(35)は、不安定な立ち上がりだった。「ブルペンから思うように(体が)動いてくれなかった」と一回だけで3四死球と乱れ、33球を要した。だが、二回以降はカットボールを軸に高い修正能力を見せ7回1失点で7勝目をマーク。「しっかり7回を投げられた」とエースの役割を果たした。
同じ球種に小さな変化を加え、早いカウントで打ち取る高度な技術が光った。「早く(相手に)コンタクトをさせるためにいろんなカッターをまぜる。カッターを待たれたときも、その前とは違う変化を、というふうにしています」。二回からは球数を抑えて長いイニングを投げるため、バットの芯を外して凡打の山を築いた。
先発投手の指標とされるクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)は今季10度目。これで自身3連勝となり、ハーラートップへ1勝差に迫った。開幕2戦目には10点台を超えていた防御率は3・17まで下がった。
直前のロッキーズ3連戦では先発陣が早々に崩れて3連敗を喫していただけに、チームを救う好投。「その意味では褒められるが、かわして、かわしてだから自分(の投球)に関しては褒められない」。結果にも内容にもこだわる右腕の自負をのぞかせた。