大谷8勝目 3戦連続2桁Kで5連勝 打ってはV2点適時打!メジャー通算300打点

 「マーリンズ2-5エンゼルス」(6日、マイアミ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が6日(日本時間7日)、マーリンズ戦に「3番・投手兼指名打者」で先発出場し、7回2安打1失点(自責0)で自身5連勝となる8勝目を挙げた。打っては同点の五回に決勝の2点適時打を放って、チームの連敗を4で止めた。

 低迷するエンゼルスで今、最も頼りになるのが「二刀流」の大谷だ。14連敗を止めた6月9日を皮切りに、チームの黒星が続く窮地を投打同時出場で次々と救い、7回2安打1失点(自責0)の好投で自身5連勝で8勝目を挙げた。

 「どのカウントでも、どの球でも投げられる」とマウンドでの頼もしさに加え、打者でもメジャー通算300打点となる2点適時打に1盗塁。まさに独り舞台だった。

 出だしだけ乱れた。味方の失策が絡んだ一回無死二、三塁から犠飛で先制を許し、7球で自身の連続イニング無失点が21回2/3でストップ。それでも「粘っていればチャンスはある」と調子を上げ、三回以降は安打を許さなかった。七回2死一、二塁は3球連続のスライダーで10個目の三振を奪い、拳を握って喜んだ。

 直近の4連敗中は「勝ちに貢献できず、申し訳なさもあった」という打撃は、1-1の五回に鬱憤(うっぷん)を晴らした。2死満塁から三遊間を破って2者を迎え入れ、7月のチーム初勝利を引き寄せた。

 米スポーツ専門局のESPNによると、打点が公式記録になった1920年以降、1試合で10奪三振、2打点、1盗塁した選手は大谷が初めてだといい、ベーブ・ルースでも成し遂げられなかった快記録を打ち立てた。

 「初回に1点は取られたけど、そこから粘れたのが良かったかな。いいところで一本出て、チーム的にもいい流れで中盤以降は戦えた」と振り返った。

 首位アストロズとは16ゲーム差もあるが「オールスターまでしっかり勝ちを重ねられれば、後半戦にいい形で臨める」と望みは捨てていない。28歳になった翌日に投打で躍動し、シーズン後半へ希望の灯をともした。

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