大谷翔平 ベテラン右腕の遅球攻めに沈黙「打者をだました」無安打1四球、エ軍完敗
「オリオールズ4-1エンゼルス」(7日、ボルティモア)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「3番・指名打者」で出場し、3打数無安打1四球。7月6試合で3度目のノーヒットで打率を・257とした。チームは前日のマーリンズ戦で大谷の二刀流の活躍により連敗を4で止めたが、この日の敗戦で借金はふたたび今季最多の8となった。
二刀流選手としても活躍した“野球の神様”ベーブ・ルースの生誕地でもあるボルティモアでの試合。大谷は初回1死一塁の打席でストレートの四球で好機を広げ、さらに2死からウォルシュ四球で満塁としたが、後続が倒れて先制機を逸した。
メジャー12年目の右腕ライルズに対し、1点を追う三回1死走者なしの打席は5球連続で見送ってフルカウントとし、6球目、外角のボール気味のチェンジアップを打って投手の足元を抜くゴロ打球。マウンドに当たって大きく弾んだ打球はシフトを敷いて二塁ベース後方に位置した遊撃手の正面だった。
0-2の五回2死一塁の場面は初球、ボールになる外角チェンジアップを打ち上げて左飛に倒れた。
前回の対戦、昨年8月3日の試合では右翼線二塁打を許しているベテラン右腕はこの日はチェンジアップを多投して大谷の攻略に成功。6回1失点の好投で5勝目を挙げ、「僕は速球で押すタイプじゃないから打者をだまさなくてはいけない。カーブがあるし、チェンジアップもある。特に走者がいる時は遅いボールでいくようにした」と話した。
昨季メジャー最多タイの110敗を喫したオリオールズは今季最多の5連勝で借金を4まで減らした。一方のエンゼルスは7月1勝5敗で借金は今季最多タイの8となった。