米大リーグ機構（ＭＬＢ）は１０日（日本時間１１日）、オールスター戦（１９日・ロサンゼルスのドジャースタジアム）に出場する投手と控え選手を発表。すでにファン投票でア・リーグの指名打者で先発出場することが決まっているエンゼルスの大谷翔平はＭＬＢの推薦枠で昨季に続いて「投手部門」でも選出された。２年連続二刀流出場に向けて大きく前進した。

　昨年に続いてメジャーでただ一人の投打同時選出。昨年の選手間投票ではなく、ＭＬＢの推薦による選出で二刀流選手の存在の大きさを改めて証明した大谷は球団を通して「光栄なことなので選んでいただいた皆様に感謝しながら頑張りたいと思います」とコメントした。

　今季は開幕から１４登板連続でリアル二刀流を実践。降板後もＤＨとして続けて打席に立つことができる“大谷ルール”を活用してフル出場し、昨年の同時期の４勝、防御率３・４９を上回る８勝、防御率２・４４（７月１０日現在）。関係者によると、今回は選手間投票ではなく、ＭＬＢの推薦枠での選出だが、球宴登板にふさわしい一流投手の成績を残している。

　１３日のアストロズ戦が前半戦最後の先発登板。調整が順調にいけば、中５日で球宴のマウンドに立つことができるが、大谷は「現段階では起用法などの話はまだ出ていないのでまたその時になったら考えたいと思います」と慎重。しかし、エンゼルスのネビン監督代行は「フィジカル面に関しては全く心配していない」と、今季は開幕から１４登板連続でリアル二刀流を実践していることからスター選手が集う夢の舞台での登板に事実上のＧＯサインを出した。

　今回の舞台は本拠地アナハイムに隣接するロサンゼルス。２年連続先発なのか、はたまた中継ぎ、抑えとして登場するのか。検討中のホームラン競争の出場と合わせて大谷の決断に注目が集まる。