エンゼルスGM 大谷とトラウト中心のチームづくり明言も大谷との契約延長には言葉濁す

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスのペリー・ミナシアンGMが12日(日本時間13日)、試合前に取材に応じ、低迷するチームについて自身に非があるし、今後は投打の主力であるトラウトと大谷の2人を軸にしたチームづくりを明言。しかし、注目されている大谷との長期契約については言葉を濁した。

 ミナシアンGMはチームが12連敗を喫した翌日の6月7日の試合前にマドン監督を解任。しかし、状況は好転するどころか、懸念されていた投手陣だけでなく、打撃陣までもが不振。マドン解任後31試合で11勝20敗と苦戦を強いられている。

 同GMは現状を「確かに見ていて面白くない。この1カ月半は打線が苦しんでいる。打ったときは投手陣が抑えられない。もどかしい」と表現。チーム編成の長として「責任は100%自分にある」と言った。

 トレード期限の8月2日に向けてプレーオフを目指して買い手になるのか、来季を見据えて売り手に回るのか。ミナシアンGMはチームの方向性について「球団を強くするための機会を求めていく。理にかなったものであれば、短期、長期にこだわらない」と返答。主力のトラウトと大谷の2人を軸にしたチームづくりを問われると、「もちろんだ。彼らを中心したチームに勝利の形があるのは間違いない」と断言。「彼らは球界でベストプレーヤーの2人だと思う。その2人がいるのは幸運なことだ」と続けた。

 来オフに球団のもつ6年の保有権が切れてFAになる大谷。米メディアの間では契約規模やトレード話が過熱しているが、GMは二刀流の活躍を「彼はずっと素晴らしい」と高く評価しながらも「今はきょうの試合に勝ち、明日どうするかということしか考えていない」と多くを語ろうとしなかった。

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