エンゼルスは大谷しか勝たん 登板なし11連敗 球宴本塁打競争は不参加
「エンゼルス2-3アストロズ」(14日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が、アナハイムでのアストロズ戦に「2番・指名打者」で出場。申告敬遠で勝負を避けられるなど3打数1安打で、チームは延長十回タイブレークの末敗戦。大谷が投げなかった試合は11連敗となった。また、オールスター戦(19日・ロサンゼルス)前日の本塁打競争に出場する8選手が発表されたが、大谷は入らなかった。
本拠地にブーイングが起こった。同点の八回2死二塁の好機。エンゼルスの大谷が勝負を避けられた。リーグ最多となる7つ目の申告敬遠。敵軍ベンチの采配に対する地元ファン不満の声を聞きながら、一塁へ向かった。
初回から2点を追う苦しい展開。それでも大谷は三回にシフト破りの技あり左前打から得点し、四回2死三塁の打席では暴投で追いついた。延長十回に5番手が決勝打を浴びたが、敗因は得点機で9タコ、14残塁の貧打線だ。試合後のネビン監督代行は「大きな1本が出なかった」と厳しい表情で振り返った。
6月28日以降の戦績は3勝11敗。勝ったのはすべて、大谷が先発した試合となっている。チーム最多の9勝を本人は「たまたま」と謙遜するが、偶然の勝利でないことをだれもが知っている。
試合前にはファンにとって心境複雑なニュースがあった。大谷がオールスター戦恒例の人気イベント、本塁打競争への不参加が決まった。昨年は日本選手初の参戦で惜敗。体調を気遣って安どする声とリベンジへの期待。周囲にはさまざまな思いが交錯した。
前半戦は残り2試合。本拠地が隣接する強豪ドジャースとのハイウェイシリーズを制して、笑顔で球宴を迎えたい。