大谷翔平 進化は「フィジカル」 前半戦9勝&19発 腰は「つるような感じ」も問題なし
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が今季前半戦を振り返り、「けがなくここまで来れてる、安定して試合に出られているのが一番いいところかなと思う」と話す一方で「チームの勝ちに直結するような活躍ができてたかを考えると、もうちょっとできたんじゃないかなと思う試合もたくさんある」と話した。
大谷はここまでチーム92試合のうちリアル二刀流15試合を含む89試合に出場。打者では打率・258,19本塁打、56打点、10盗塁を記録し、投手では9勝4敗、防御率2・38、87イニングで123奪三振をマークしている。チーム内では打点、投手の主要部門で最高の数字を残している。
MVPを受賞した昨季との比較。大谷が進化として挙げたのは肉体の強さだ。「一番はフィジカルですかね。投げるのも、打つのも、走るのもそうですけど、何も不安なく、毎試合、全力でプレーできる。フィジカルのレベルが整っているというのが一番かなと思います」。その言葉どおり、出場試合数と投球回数はいずれもチーム最多、自己最多ペースだ。
投打でフル回転の状態。5月初めには股関節の張りでスタメンを外れたこともあったが、わずか1試合でスタメン復帰。フルスイング後に腰を気にする仕草で周囲を心配させているが、「(スイングの)タイミングが遅れたりすると、やっぱり自分の思ってるようなスイングの軌道に入ってないので、なんでしょうね、つるような感じだったり、筋肉の固さが出るような感じだったりっていうのは多少ありますけど、それは別に、だれしもあることなので、特にいちいち気にするようなところではないかなと思います」と説明する。
チームは5月15日の時点で貯金を11とし、地区首位争いを繰り広げていたが、5月下旬から球団ワーストの14連敗を喫して失速。連敗中に3年目のマドン監督を解任して立て直しを図るも好転せず、借金14で前半戦を終えた。しかし、大谷は悲観することなく、前を向く。「勝てる自信は持ってますね、今年始まる前はタレント(才能ある選手)がそろってましたし、けが人が多かったりとか、なかなか思い通りに回れなかったりとかもありましたけど、シーズンが始まる前はすごい良かったですし、実際にシーズンが始まってからも調子よく勝ててたと思うので、何かきっかけがあれば、またいい流れが来てくれるかなと思います」と言った。