大谷 来春WBC出場へ意欲 球団すでに“了承済み”「出たい気持ちはもちろん」
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(28)が来年3月開催の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場に意欲を見せた。18日(日本時間19日)、ドジャースタジアムで行われたオールスター戦前日会見で「出たい気持ちはもちろんある」と発言。すでに球団からも出場許可を得ていることをほのめかした。
事実上の参加表明だった。コロナ禍により1年延期され、5年ぶりに開催されるWBC。第5回大会への出場意思を問われた大谷はちゅうちょすることなく、「出たい気持ちはもちろんあります」と言い切った。
17年の前回大会はメジャー移籍の前年だった。メンバ-入りするも右足首痛で出場を辞退し、悔しい思いをした。昨季は二刀流の活躍でMVPを獲得し、今年は2年連続で球宴に選出された。MLB屈指の選手に成長した男は「自分に実力があるのであれば、選んでもらえるのであれば、プレーしたいなという気持ちはもちろんあります」と謙遜しながら強い気持ちを見せた。
心強い存在も出場に前向きな理由の一つだ。21年12月に侍ジャパンの監督に就任したのは日本ハム時代の恩師でもある栗山英樹氏(61)だ。
「自分を理解してくれてる方なので、やりやすいかなと思いますし、その人と一緒に頑張りたいなという気持ちはあります」
開催時期はシーズン開幕直前。主力選手のけがを心配し、参加を認めない球団もある。しかし、大谷はエ軍フロント陣から「プラスの意見をもらっている」とすでに“了承済み”を明かす。「そう(選出)なったら、おそらく、快く引き受けてくれるんじゃないかなと思います」とにこやかに話した。
くしくもこの日、エ軍の同僚で主砲のトラウトが初めてWBC米国代表に入り、主将を務めることが発表された。3大会ぶりの覇権奪回を目指す日本と連覇を狙う米国。メジャーを代表する2人が国の威信を懸けて火花を散らす。