大谷翔平「何回も選ばれたい」 球宴初安打は「一番中途半端な打球」【交代後の一問一答】
「米大リーグ・オールスター、ナ・リーグ2-3ア・リーグ」(19日、ロサンゼルス)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)がア・リーグの「1番・指名打者」で出場し、1打数1安打1四球。初回の打席でドジャースのエース左腕カーショーから球宴初安打となる中前打を放ち、三回の打席は2番手マスグローブ(パドレス)から四球を選んだ。初回に出塁した際には球宴14年ぶりとなるけん制死を記録した。試合はア・リーグが2点を追う四回にバクストン(ツインズ)の同点2ランの直後にスタントン(ヤンキース)の決勝ソロが飛び出し逆転勝ちした。スタントンがMVPに選出された。
交代後の主なやりとりは以下の通り。
-2度目の球宴。昨年との違いは?
「去年よりはリラックスして、試合も臨めたかなと思います」
-今年は登板がなく、打席のみ。体への負担は?
「投げるか投げないかで、だいぶ疲労度が変わってくるので、打席だけならそんなに変わらないですけど、去年よりはだいぶ(稼働量が)抑えられてると思います」
-投打同時で出たほうが楽しい?
「楽しいというか、自分をより表現できる、プレーでより表現するための出場の形だと思うので、それはシーズン中でもオールスターでも、出たい気持ちはあるかなと思います」
-2打席振り返って。
「全体的に楽しかったですね。リラックスして、打席に立てて良かったかなと思います」
-昨日からホームランを打ちたいと話していた。心残りは?
「いや、良かったかなと思います。最後の打席もきっちり振るとこ振っていったので、スリーワンからのスイングも良かったですし」
-第1打席。プレーボール直前、ネクストバッターズサークルでTVインタビューを受け、英語で初球をフルスイングすると宣言した。
「できれば、いい当たりか、空振りか、どちらかぐらいがいいかなと思ったんですけど、一番中途半端な打球(詰まった中前打)だったので、あんまり良くはなかったと思います」
-英語でのやりとりは事前に言われていた?
「言われてました」
-答えることは決めていた?
「だいたいそうですね」
-英語で答えるのは緊張した?
「へへ。ノー」
-第1打席は初球を100%振ると決めていた?
「そうですね。ボールでもいくつもりでいました」
-ストライクが来ると確信していた?「どうですかね。(カーショーは)コマンドの素晴らしいピッチャーなので、もちろん、そんなに甘い球が来るとは予想してなかったんですけど、どんな球が来ても振る準備はしてました」
-ストライクゾーンできっちり勝負してくれた。
「振るって言ってるからには、ハハハ。そこで投げにくいとは思いますけど、きっちりいいところに投げてくるあたりはさすがだなと思います」
-打席に入る直前にヘルメットのつばに手をやって、カーショーに挨拶をしていた。
「リスペクトしてますって、自分なりの表現ですかね」
-特別な場所で初安打を記録して思うことは?「どんな形であれ、ヒットが出るか出ないかは違う。この先、何回も選ばれたいですし、何回もこういう場所でプレーしたいですし、そこで1本出てるかどうかというのはもちろん全然違うかなと思います」
-出塁後に牽制球でアウトになった。
「へへへ。機会があれば走りたいなと思ってたんですけど、いい経験でした」
-いい牽制だった?
「左ピッチャー独特の牽制をする人だったりとか、うまいピッチャーたくさんいますけど、素晴らしい牽制でした」-球宴で牽制死を記録するのは2008年以来、14年ぶり。
「ハハハ。あんまり(けん制球が)来る感じはしなかったので、よくも悪くも名前が出てくればいいと思います。へへへ」
-今回の球宴を振り返って一番心に残っていることは?
「他球団の選手とクラブハウスの中でコミュニケーションを取ることはあまりないので、球場ももちろん、楽しいですけど、クラブハウスの中での方がみんなリラックしてますし、よりこうカジュアルに話ができるかなと思います」
-サイン交換とか、写真撮影とか?
「そうですね。写真撮ったりもしますし、一緒のテーブルでご飯食べたりとか、そういう機会ももちろんないので、なかなか新鮮かなと思います」
-新しい発見は?
「話したことない選手とかだと、やっぱり怖いのかなとか、思ったりしますけど、話すとやっぱり柔らかい感じの人が多くて、みんないい人だなと」
-例えば誰が?
「言いませんよ。失礼じゃないですか(笑)」
-(201センチ、127キロのヤンキース主砲)ジャッジと並んでみて。
「見るからに大きいですし、スタントン選手もそうですけど、ああいう選手はやっぱり威圧感のある体をしてますし、それに見合うだけのパワーとか、スピードとか凄いなと思います」
-ジャッジ選手も含め、大谷選手をMVPに推している。
「そう言ってもらえるのはすごいうれしいですし、まだシーズン半分なので、もっともっと状態を上げていけたらなと思います」
-去年の球宴は一番の思い出と言っていたが、それに近い思い出になった?
「そうですね、何回来てもやっぱり面白いですし、楽しいですし、いい思い出もたくさんできるので、後半戦もより頑張りたいなという気持ちにさせてくれるかなと思います」
-試合前のフリー打撃で柵越えを連発。どういう気持ちで臨んだ?
「もちろん、ファンサービスというか、ファンの方に楽しんでもらえたらなと思ってます。(打撃練習用の)ケージも混むので、みんな使いますし、ちゃんと時間も決まってるところで行った方が自分の調整としても楽にできるので良かったと思います」
-気持ちよかったですか?
「まあ、いいバッティング練習だったと思います」
-昨日は本塁打競争の途中で姿が見えなかった。トレーニングをしていたのか。
「そのあと予定があったので、早めに上がりました」
-明日のオフ日は何をして過ごしますか?
「明日ですか?明日は仕事が入ってるので、そういうのをやったりとか、午後はゆっくりするかなと思います」