大谷翔平 適時打で1カ月ぶり連勝に貢献 2戦連続、MLB最多申告敬遠で敵地ブーイング
「ロイヤルズ0-4エンゼルス」(27日、カンザスシティー)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「1番・指名打者」で出場し、3打数1安打1打点、2四球だった。3戦連続安打で打率は・257。五回の好機に2試合連続の申告敬遠を受けると、敵地ファンからブーイングが起こった。チームは6月26、27日以来となる連勝で借金を14に減らした。
大谷の初回の打席は右腕ケラーに対し、カウント1-2から内角158キロを打って遊ゴロ。打球はシフトを敷いて二塁ベースの右側に位置した遊撃手の正面だった。
エンゼルス打線が無安打で迎えた四回は先頭で四球。きわどいコースを見極めてチーム初となる出塁を記録したが、後続が倒れて先制機を逸した。
五回は先頭スズキの二塁打で相手右腕のノーヒットノーランを阻止し、1死からゴセリンの右越え適時三塁打、マーシュの左前適時打で2点を先制。なおも1死三塁の場面で大谷が打席に入ったところで敵軍ベンチは敬遠四球を申告した。2戦連続、メジャー最多となる9個目の申告敬遠。背番号17の快音を期待した敵地スタンドからはブーイングが起こった。再び歩いてチャンスをつくったが、続くウォードは空振り三振に倒れた。
七回の打席はベラスケスの投手内野安打で3点目を奪った直後、1死三塁の好機。剛腕コールマンの初球、内角低めの100マイル(161キロ)をやや詰まりながら中前へはじき返し、貴重な1点を追加した。
4点リードの九回2死一塁の打席は4番手右腕クアスがカウント1-2から投じた内角低めのスライダーに空振り三振を喫した。
エンゼルスは5月28日以来のメジャー登板、シーズン初先発だったジャンクが5回4安打無失点、8奪三振の好投でメジャー初勝利。4投手の継投で相手打線に三塁を踏ませず、1カ月ぶりの連勝で7月7カード目で初となる勝ち越しを決めた。