大谷のトレード可能性「ほぼゼロ」とNY紙 公式サイトは「想像しがたい」

 米大リーグ公式サイトが28日(日本時間29日)、5日後に迫ったトレード期限に関して「各球団が期限までにすべきこと」と題した特集記事を掲載した。

 トレード報道が過熱している大谷翔平投手(28)が所属するエンゼルスを担当するボリンガー記者は「短期契約の選手のトレードを考えるべきだ」として、昨オフに1年2100万ドル(約28億円)で合意し、約700万ドル(約9億3000万円)の契約を残す先発投手のシンダーガードを「ベストのトレード要員」と記した。投打の柱でもある大谷とトラウトについても言及しているが、「(2人のような)スター選手のトレードを模索しているとは想像しがたい。チームは来年に向けて彼らを軸にして有能な選手を獲得する方法を見つけなくてはならない。特にオオタニは来季終了後にFAになる」と、23年が勝負のシーズンになることを示唆した。

 また、ヤンキースとメッツの地元紙ニューヨーク・ポスト電子版も大谷の写真とともに「エンゼルスがショウヘイ・オオタニの大型トレードを模索」との刺激的な見出しで同投手の移籍について報道。「エンゼルスが初めて大谷のトレードに関する他球団のオファーに耳を傾けている」と伝える一方で、大谷についてエンゼルスに問い合わせた他球団の幹部の話としてトレード実現の可能性は「非常に低い」、「ほぼゼロ」、「有望株上位4人に相当する見返りを求めている」との証言を紹介。大谷よりも先発のシンダーガード、抑えのイグレシアス、リリーフのテペラやループを放出する可能性が高いことを伝えた。

 大谷はこの日のレンジャーズ戦に「1番・投手兼指名打者」でフル出場。6回2失点、無四球、奪三振11で先発の役割を果たしたが、打線が得点圏で7打数無安打と振るわず、6敗目を喫した。自身初の10勝目と1918年にベーブ・ルースが記録して以来、104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」の偉業は次回のマウンドに持ち越された。

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