エンゼルス・大谷 W2桁またならず 6回2失点も味方援護なく
「エンゼルス0-2レンジャーズ」(28日、アナハイム)
10勝目が遠い。「1番・投手兼指名打者」で先発したエンゼルス・大谷は、6回8安打2失点で6敗目を喫し、ベーブ・ルース以来、104年ぶりの同一シーズンでの「2桁勝利、2桁本塁打」は前回登板に続き、再び持ち越しとなった。
日本選手の2桁奪三振の連続記録を6試合に伸ばす11奪三振の力投も実らず、「良いところあり、悪いところありの一日だった」と複雑な表情を見せた。
「数字はついてくるもの。ただ、やっぱり節目として大事」という偉業への挑戦は序盤から苦しんだ。一回は先頭から3者、いずれも2ストライクからの単打で無死満塁に。いきなりのピンチは3者連続三振でしのいだものの、27球を費した。「結果的に致命的な一打になってしまった」と4番ローに浴びた四回の先制ソロを悔やみ、五回は2死からシーガーに適時二塁打を許し、踏ん張れなかった。6回2失点と及第点ながら、自身も4打数無安打で打線の援護が今回もなかった。
トレード期限が迫る中、米メディアから残留の意思を問われた大谷は「残りたいかどうかというよりも、やることをやるしかない。どこにいても何をやるかは別に変わらない」と受け流し、次回登板へ切り替えていた。