「3点取られたら勝つチャンスない」大谷翔平 チームの窮状を語る 試合後の一問一答
「エンゼルス1-3アスレチックス」(3日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「2番・投手」で出場し、投手としては5回2/3、99球を投げて7安打3失点(自責2)で7敗目。自己ワーストの3登板3連敗で初の10勝目と1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」は三たびお預け。連続2桁奪三振記録も6登板で止まり、1977年にノーラン・ライアンが記録した7登板連続の球団記録には届かなかった。打者では3打数無安打で4戦ぶりノーヒット。右前腕の痙攣のため、七回に代打を送られ、6月18日から続いて連続フル出場試合は37で止まった。
試合後の主なやりとりは以下のとおり。
-ネビン監督代行が代打を出した理由を前腕がつったと説明していた。今までも経験は?
「つりそうな感じ。足がつりそうな感じと一緒ですね」
-打撃への影響は?
「中(室内ケージ)で打とうとした時につりそうになったので、いけそうではありましたけど、大事を取って」
-投球への影響は?
「降板する時はなかったですね。降板して、次の打席に向けた準備の中で、という感じだったので」
-監督代行は明日はDHで出場すると話した。
「今のところはそのつもりです」
-疲れもあると思うが、休むという考えは?
「そうですね。出れる試合は出たいなと思ってますし、(チームに)休める余裕もないですし」
-スライダーが自己最多の61球。感じが良かったから?
「そうですね。感じも良かったですし、コマンドも良くて、決して悪くはなかったですけど、1点を争う中で一番効果的な球を選んで投げました」
-2試合連続でスライダーを多投しているのは体調の影響?それともゲームプラン?
「プランもありますし、ゲームの中でっていうのもありますし、全部含めた中で一番、何がいいのかなっていうのをチョイスして、投げている感じかなと」
-五回と六回でスライダーに違いはあった?
「違いはないですかね。(六回の被弾は)投げたところがやっぱり甘かったのが一番かなと思います」
-打者では得点圏で打席に入った。
「1アウト二、三塁ですかね。あそこでゲーム自体は決まったのかなと。結果的に見ればね。自分があそこでしっかり打っていれば勝てましたし、あそこで打てなかったのが敗因かなと思います」
-2桁勝利がつかめないもどかしさは?
「もどかしさはもちろんありますし、チームが結果的に負けているので、3点取られたらなかなか勝つチャンスは今のところはないかなと思いますし、先制点を取られたら厳しい展開になってしまうので、先制点をあげないっていうのは一番かなと思います」
-1点もやれないという重圧は?
「基本的にやることは変わらないですけど、ロースコアのゲームに今のところなっているというのはみんな理解していると思いますし、そこを勝ち抜くためのピッチングをしたいなと思っているので、今日はそこができなかったかなと思いますね」
-前日のトレード期限の前は今後のことが気になった?
「いや、特にはないですかね」
-3選手がトレードで移籍した。雰囲気が変わった?
「新しい選手も入りましたし、単純に出て行った選手たちに関しては、心の底から応援しているので、いいチームで結果を出して、ポストシーズン頑張って欲しいなと思います」
-疲れがたまる時期。長いイニングを投げるために大事なことは?
「長いイニングももちろん大事ですけど、一番はゼロでいくというのが今のところ、単純にゲームを作れば試合に勝てるかと言ったら今はそういう時期ではないので、最初からあまり先のことを考え過ぎず、ゼロを並べていくということが一番大事かなと思います」
-チームが来季以降を見据えた再建モードにシフトチェンジ。メンタルへの影響は?
「最初に勝ってた時期に比べると多少違いますし、トレードで売り手に回るというのはそういうことだと思うのでチーム的にもポストシーズン目指してやっていこうという高い士気でやっていけてるわけではもちろんないので、今自分たちにできる1打席だったりだとか、1イニング、1人のバッター相手にしっかりと結果を出したいなという積み重ねで今日の試合を勝てればいいというところじゃないかなと思うので、1勝がポストシーズンにつながる可能性というのが低いっていうのは、選手からしてみれば、なかなか厳しいとは思いますけど、やることをしっかり集中してやりたいなとは思ってます」
-これまでどおりのモチベーションを維持することは難しい?
「そういう意味でのモチベーションは難しいと思いますけど、個人的にもやらなきゃいけないことはたくさんありますし、まだまだ続いていく野球人生なので、1試合1試合集中してどんな状況でもやれることをやりたいなと思います」