大谷翔平、ついに104年ぶり偉業!2桁勝利&本塁打達成 昨季含め7度目挑戦でルース以来2人目快挙

 「2番・投手兼指名打者」で先発し、投球する大谷
 6回、ファンの声援を受けながらマウンドに向かう大谷
 7回、25号ソロを放ち、ベンチで迎えられる大谷
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 「アスレチックス1-5エンゼルス」(9日、オークランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「2番・投手兼指名打者」で出場し、投手では6回4安打無失点で自身初の10勝目を挙げ、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」の偉業を達成した。同記録には昨季の9勝目をあげてからの3度、今季の3度を合わせて7度目の挑戦だった。打者では4点リードの七回に5戦ぶり25号ソロを放つなど、3打数2安打1打点、1四球。メジャー通算118本塁打とし、イチローを抜いて日本選手歴代2位に浮上した。

 前日は44試合ぶりの欠場で疲労回復。自身3連敗中の大谷は初回、わずか5球で3人を料理した。前回3日の対戦で2安打を許した先頭マシーンを初球156キロ直球で二ゴロに打ち取る。2番ローレアーノにはワンストライクから外角低めの154キロを左前へ運ばれたが、3番マーフィーをスライダーで遊ゴロ併殺。上々のスタートを切った。

 二回は先頭ブラウンにカウント1-1から右越え打を浴びたが、二塁を狙った打者走者がタッチアウト。一旦はセーフと判定されたが、エンゼルスがリクエストしたビデオ裁定で覆った。マウンドから大谷が右手を上げて「アウト!」と叫んだプレーでもあった。

 節目の三振は三回だ。先頭ブライドをスプリットで斬って日米通算1000奪三振を達成した。内訳は日本で85登板、624奪三振、メジャーで53登板、376奪三振。

 アクシデントは三回2死一、三塁の場面だ。ローレアーノが放った速度164キロの低いライナー性の打球が大谷の左すね付近を直撃した。素早い動きで一塁へ送球し、ピンチを脱したが、激痛に顔をゆがめてその場で動けなかった。ベンチに戻った後はベンチ前で走って足の状態を確認。交代することなく、続投を決めた。

 四回のマウンドは左足を気にする仕草を見せながら力投。2死から四球と左前打で2人の走者を背負ったが、7番ブライドをスライダーで空振り三振に斬り、スコアボードにゼロを並べた。

 大谷の魂の投球に味方打線もしっかり呼応した。1-0の五回無死一、二塁から3番ウォードが左越え15号3ラン。二塁内野安打で出塁した大谷を走らせることなく生還させた。

 五回のマウンドでは“自分超え”も果たした。1死から9番アレンをカウント1-2と追い込んだ後、外角スライダーでバットに空を切らす。シーズン157奪三振とし、昨季の156奪三振の自己最多記録を更新した。六回は3番からの中軸3人を打ち取り、マウンドを降りた。

 打者では初回の打席はスリーボールから外角直球を打ってファウル。カウント3-1から5球目、外角低めに外れるスライダーを見送って一塁へ歩いた。

 1番フレッチャーの適時打で1点を先制した直後の三回の打席は初球のカーブを打って一ゴロ。五回の打席では先頭で負傷した左足を引きずりながら、二塁内野安打で出塁し、ウォードの3ランを呼び込んだ。

 記録ずくめの試合。七回の第4打席は2番手左腕セルマンがワンボールから投じた高めのスライダーを完璧にとらえて右越え25号。飛距離115メートルの打球で通算118本塁打とし、前日まで並んでいたイチローを抜いて日本選手単独2位に浮上。同175本塁打の最多記録をもつ松井秀喜との差を57本とした。

 六回を投げ終えて91球。味方が七回の攻撃を終えると、大谷はベンチから飛び出す。続投の意思を見せたが、驚いたような表情のネビン監督代行に呼び止められて降板した。

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